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アンスティチュ・フランセ関西-京都|西村麻美「100年365日」展|中里楓のアーティスティック探訪【13】

投稿:2013年9月26日

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“They are common,ordinary but actually so important.”

個展 100年 365日展 西村麻美
100 years 365 days
2013.9.7 – 9.15
Asami Nishimura

を見に行ってきました。

「とてもおしゃれな洋館があるな~」

と京都大学近辺を散策しているときに思っていた建物にて。
それがアンスティチュ・フランセ関西-京都です。
なんでも、

〔最良のフランスを提供し、日本とフランスにおける文化的・知的交流をさらに発展させるフランス政府公式機関〕

ということだそうで、中に入ってみると、確かにフランスの香りがするような…
この洋館の3階でお目当ての展覧会は開かれていました。

「あ~!風通しがいい…」

窓の外には京都の街並みが見える部屋の白壁一面に、たくさんの絵が展示されてました。

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「シンプルで…とても淡い色使い…」

Ceramic Diary

と名づけられたその作品は、作家の西村麻美さんが2012年から毎日ひとつの焼き物のデザインを描くというもの。そしてその根幹には、あの3.11の衝撃があるとのこと。
壁一面のそれこそ素朴な絵を見ていると、

「日常にあふれるものが実は大切なもの」

ということが、こころの奥底にしんみりと感じられて。

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3.11の東日本大震災の被害状況の映像は、ボクらに想像をはるかに超える衝撃をもたらしました。

「…こんなことが…現実なのか…」

と。それは日常のありふれた光景からはかけ離れたものでした。
それゆえに、ここに描かれているたくさんの絵がいとおしく感じるのです。

nakasato20130903(4).jpg

白壁一面には、7×21=147 枚の素朴な絵が飾られ、
その絵の右隅には、描かれた日付が小さく書かれてます。

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それらに、ボクなりにタイトルをつけるとするなら、

『カラフルな窓を持つUFOのようなうつわ』『自転車の2つの車輪』『ダンボールにオレンジジュース』『青い縞模様のトランクス』『マンプクの胃』『オレンジのなべ』

という感じでしょうか。

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それらのデザインを実際に陶器として焼き上げたのが、これらのかわいらしい作品たち。
見ているだけで、ほほえましく、自然と笑みがこぼれます。

「これは…クジラのような…オレンジのヘリコプタ?」

とっても欲しくなりました。

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