世の喧噪を煩い、自然の中で芸術について
	語らう生活を理想とする文人によって愛好されてきた文房具。
	
	こうした中国の文人の趣味を日本に広めた煎茶。
	現代の私たちも普段から口にするものですが、江戸時代以降の
	日本の文人たちは煎茶を楽しむことに清らかな精神性を追求しました。
	煎茶の理念は「清風」と形容され、その茶席を文房具が清らかに彩りました。
	住友春翠が集めた文房具の展観によって…
	昨年末にもらった来春予告編のフライヤーより
	***
	
	
	
	「清風」を感じてみたかったので早速行って来ました。
	お庭には中国文人好みの紅白の梅の花が香っております。
	三月なれど健気です。
	みぞれのような冷たい雨が降って日曜日なので閑散!
	ラッキーです。
	ゆっくり丁寧に鑑賞出来ました。
	ポスターにも掲載された、筆をもって走る像は入室して直ぐのお出迎えです。
	鍍金魁星像=文房具全般の神さま、文人の間で信仰を集めたそうです。
	泉屋博古館のそれは「明時代」ですって!
	足と手の指が3本で険しい表情が気になっておりました。
	聞くと観るとは大違いです。神様ぁ~これは失敬いたしました。
	
	流行の韋駄天走りをしているのかと思っておりますた。
	科挙制度のある中国ならではの、皇帝からの贈り物も隣に並んでました。
	はい?そこで問題です。
	何でしょうか?
	科挙の試験には必須の素晴らしくゴージャスな筆だったのです。
	更紗鳳凰茶具敷など心憎い春翠氏の審美眼に圧倒されて帰路に着きました。
	
	また、青銅器がイッパイ…?
	見立てで何かに用いられていたことは、漏れ伺ってました。
	自分勝手に「茶道」だと決めつけていて、青銅器は「お煎茶」だったのです。
	もうすぐお花見です。
	喧噪の哲学の径の近くに泉屋博古館がございます。
	~5月6日(月・祝)まで
	
	文責:京おはるぅ~
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