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京を描く展(京都文化博物館)

投稿:2015年4月10日

四条烏丸で連れ合いと待ち合わせしまして、六角堂をちょいと覗きました。

中国の観光客の賑やかな歓声が聞こえましたよ~
それは、慣れた鳩の群れが頭や肩やお手々めがけて飛んで来たからでした。
ビックリするくらいの鳩に囲まれますと、恐怖です!
「六角堂」ではおみくじを結んだ柳の葉が、少し膨らんできて光の春を感じました。

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連れ合いは「六角堂」に行った事のない生粋な京都産まれ京都育ちです。
お花の「池坊さん」のニュースでテレビで見てはいるのですが…

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三条通りの入り口からも入れます。
メガネを忘れたことに気 がついたので、帰られることになりました。
折角の時間延長の金曜日の夕方狙いだったのですが、とってもとっても残念!

むははははっ~
結局一人で鑑賞しましたので、マイペースです。
ラッキー!
双眼鏡持参だったので、たっぷりゆっくり細部を鑑賞できました。

私も京都人京都育ちなので位置関係は体に染みついておりまして、洛中洛外図屏風は大好物です。
鴨川、小川、堀川など、馴染みの川を見当に、実家あたりを推量いたしまして悦に突入す!
祇園祭の巡行もみえます。
五条大橋の位置が「今の松原通」だとか分かると、大仏殿の位置から豊国寺が分かったり…

変体仮名が読める方には、お寺の 名前がスラスラとお読みになれます。
スラスラと読めない我らは、作品の説明パネルがとっても詳しくて分かり易かったですよ。
でも「?」がつけてあるお寺とかもあって、推理するのも愉快です。
つまり、近眼のメガネは必要無かったのでした。=ほぼ双眼鏡で鑑賞でした。

タッチパネルで画面が拡大できるコーナーもあって、独占したい気分です。
また、レプリカですが、実寸大の屏風の間で臨場感豊かに楽しめるコーナーもあります。

ラッキーにも、『学芸員によるギャラリー・トーク』のある日でした。
18時から30分の予定でしたが、参加者がとっても多くて、エリアの移動も大移動です。
解説が予定より延びましたが、 至福の時です。
丁寧にエリアごとに解説してくださいまして、見どころのポイントがよく分かりました。

会期中に前期と後期で70%入れ替わるそうで、最低2回は足を運びたいものです。
何せ「国宝」・「重文」が展示されるいるのですもの、次に公開されるまでの時間的な制約があるのです。

光に弱いので、ケース内は少し暗めの明るさ(ルックス制約)です。
ゆっくり作品を鑑賞して細部まで見入ってしまうと、すぐに時間がたってしまいます。
事前に、予習するのも楽し、また、鑑賞後に図録でしっかり確認するのも楽しいです。

出口あたりのミュージアムショップの手前では大正時代前期の「大丸百貨店」の屋上から東北方向を撮った写真がパネル展示してありました。
何だか、電信棒が懐かしい形だったので、涙が出そうになりました。
おばあちゃん宅にあったような写真です。だから、これも"セピア色の洛中図”です。

「あのビルディング…どこやろぅ~?」
と、知らぬ者同士の来館者が気軽に話し合っておりました。無論、小声でした。

常設展のエリアにも”洛中・洛外図”をスクリーンで繰り返し上映しているので、そこも必見です。
便利な世の中になったものです。

文責:京おはるぅ~



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