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わたせせいぞうの世界展

投稿:2014年6月30日

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ひらひらーと「わたせせいぞうの世界展」へ行きました。
わたせさんの絵を見るとなると、ひらひらーとした気分になるのです。

わたせさんは、北九州市で少年期を過ごされたそうで、
北九州市民にとっては、身近な存在でもあります。実は私も北九州市民なのです。
子供のころは、海岸の倉庫に大きくプリントされたわたせさんの絵を、
見て過ごしていました。中高生くらいのときには、わたせさんの
「ハートカクテル」をお小遣いで買ってコレクションしていました。
そのとき読んだ何篇かは今も鮮烈に記憶にとどまっています。
絵だけでなく、物語も魅力的なのです。4コマとか、逸品です。

今回の展示でも、北九州市のイラストが展示されており、嬉しかったです。
そんな感じで、京都のイラストも展示されていましたね!
わたせさんは京都が大好きなんだそうです。いいですよねー。わたせさんの京都の絵。
いいなあ、素敵なイラストでした。アングルが工夫されていて、とてもいい雰囲気です。

わたせさんのイラストはどこがいいのでしょうか。
1枚、1シーンで、たくさんのことを想像させてくれるからかと思います。
この人物がどんな人で、どんな気持ちで、この二人の関係がどうで、今はこうで前は
多分こんなんで、どんな会話をしていて、どんな香りのするどんな気候の場所なのか…。
どの作品も幸せや、甘美な気持ちが湧いてきます。恋愛がテーマになった作品が
多いからでしょうか。好きな人とこんな感じでいられたらなあ…って、ちょっと
恥ずかしいんですけど、そんな夢を見させてくれます。

それから、線が素晴らしいと思います。線の太さ細さ、硬さ、書き入れたり抜いたり
の絶妙なバランスが、わたせさんの絵を個性的にしています。
思うに、ちょっと北斎の線に似ていませんか?スキッとしているなあって。
作者の性格やたたずまいを感じさせる線だと思います。

そして、色ですね。鮮やか。爽やか。私が、ひらひらーとした気分で展示に向かったのは
この色のせいかもしれません。蝶が花へ誘われるように。あぁわたせさんだーといった具合に。

そんなことで、わたせさんの展覧会へ行ったのは初めてだったのですが、
気分のいい風が吹き抜けていく、そんな展示でした。思った通りでよかったです。




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