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  2. 京の冬の旅 第45回非公開文化財特別公開 【NHK大河ドラマ「江 ~姫たちの戦国~」放映記念】

京の冬の旅 第45回非公開文化財特別公開 ~戦国・姫君と武将たち~

この冬も「京の冬の旅」が京都市観光協会の主催で催されています。今年で45回目となる人気の企画です。人気のヒミツは、普段は見学できない庭園、仏像、襖絵、茶室の数々を目の当たりにできることです。今回は、NHK大河ドラマ「江(ごう) ~姫たちの戦国~」の放映を記念し、名将、天下人、そして戦国の世を彩る女性たちゆかりの寺院の文化財が数多く公開されています。公開期間は 2011年1月8日(土)から3月21日(月・祝)までです。

※法要等、都合により拝観できない日や時間帯が生じる場合があります。
最新の拝観休止・変更情報はこちらをご覧ください。

冬の板敷きの床は冷えますので、拝観の折には、防寒のために厚手の靴下を用意されることをおすすめします。寒さにふるえずにゆっくり見学することができますよ!

特別公開される文化財一覧

岡崎・銀閣寺/祇園・東山エリア(左京・東山区) | 洛北エリア(北区)から京都駅エリア(南区)へ |
 嵯峨・嵐山エリア(右京区)

岡崎・銀閣寺/祇園・東山エリア(左京・東山区)

コース1(岡崎・銀閣寺エリア)『江』好き必見!江の生涯をたどるコース

浅井三姉妹の三女・江の供養塔が祀られている「光雲寺」から始まり、江と徳川秀忠との間に生まれた娘・東福門院和子ゆかりの寺「金戒光明寺」へ。 そして江の夫・徳川秀忠が建てた「知恩院三門」も巡ることができるという、まさに『江』好きなら必ずおさえておきたいモデルコースです。

秀忠と江の娘・東福門院和子が菩提寺としての再興に尽力

光雲寺(こううんじ)

弘安3年(1280年)の創建で、のちに臨済宗南禅寺派の塔頭寺院となったお寺です。徳川秀忠と江の娘で、後水尾天皇の中宮となった東福門院和子の尽力によって、菩提寺として再興されました。仏殿には東福門院の木像のほか、本尊・釈迦如来坐像や、東福門院の念持仏で長年秘仏とされてきた伝運慶作の聖観音像、菊と葵の御紋が刻まれた仏舎利塔など、東福門院ゆかりの寺宝が特別公開されます。池泉式の庭園は東山を借景としており、加藤清正が朝鮮から持ち帰った「瑪瑙の手水鉢」が据えられています。

公開時間:10:00~16:00(受付終了)
料金  :600円
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浅井三姉妹の三女、徳川秀忠の正室・江の供養塔が祀られる

金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)

京都の人から「黒谷さん」と親しまれる、浄土宗の大本山です。法然上人が初めて念仏道場を開いた地であり、幕末の新選組ゆかりの地として知られる寺院です。春日局が建立した、徳川二代将軍秀忠の正室・江の遺髪を納める供養塔があります。特別公開の大方丈では、久保田金僊筆「虎の間」などの障壁画や、秀忠の肖像画、織田信長の「天下布武」の朱印状など武将ゆかりの寺宝とともに、池泉回遊式の「紫雲の庭」の眺めを楽しむことができます。また、秀忠の菩提を弔うために建てられた三重塔(重文)の本尊で伝運慶作の文殊菩薩像が、御影堂に祀られています。

公開時間:10:00~16:00(受付終了)
料金  :600円
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江戸幕府二代将軍・徳川秀忠が建立した将軍家の菩提所

知恩院三門(ちおんいんさんもん)

平成23年に法然上人800年大遠忌を迎える浄土宗の総本山です。徳川家康が浄土宗徒で知恩院を永代菩提所としたことから、徳川将軍家とのゆかりが深いです。特別公開の三門(国宝)は元和7年(1621年)二代将軍秀忠が建立したもので、高さ約24m、横幅約50m、屋根瓦は約7万枚に及び、木造の門では世界最大規模を誇ります。楼上内部には、宝冠釈迦如来像や十六羅漢像が祀られ、柱や天井には極彩色の天女や飛龍が描かれている上に、京都市内を一望することができます。

公開時間:10:00~15:40(受付終了)
料金  :800円
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コース2(祇園・東山エリア) 戦国武将ゆかりの地をてくてく散策コース

豊臣秀吉の正室である北政所ねねが、秀吉の冥福を祈るために建てた「高台寺」。 そして、高台寺のすぐ近くにある北政所ねねが77歳で亡くなるまでの19年間を過ごした「高台寺圓徳院」を訪れた後に 織田信長の弟・織田有楽斎ゆかりの寺「建仁寺正伝永源院」、戦国武将・黒田長政ゆかりの寺「建仁寺両足院」を歩いて巡るモデルコースです。

豊臣秀吉が栄華を極めた天下人の夢の跡

高台寺(こうだいじ)

慶長11年(1606年)豊臣秀吉の菩提を弔うため正室・北政所が建立した寺で、華やかな桃山文化を偲ばせる建物や庭園が残っています。なかでも秀吉と北政所を祀る霊屋(重文)の厨子扉や須弥壇には、草花や楽器を散らした「高台寺蒔絵」と呼ばれる美しい装飾が施されています。今回は、秀吉愛用の履物、杖、陣羽織(複製)などの寺宝が特別公開されるほか、掌美術館では、霊屋の本尊・大随求菩薩像を特別ご開帳されます。また北政所の書状、桐菊紋蒔絵角盥、徳川秀忠の書状などの寺宝も特別展示されます。

公開時間:9:00~17:00(受付終了)
料金  :600円
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秀吉の正室・北政所 終焉の地

高台寺圓徳院(こうだいじえんとくいん)

慶長10年(1605年)北政所ねねが、夫・豊臣秀吉との思い出深い伏見城の化粧御殿とその前庭を移築して移り住み、77歳で亡くなるまでの19年間を過ごした地です。書院北庭(名勝)は、巨石の並ぶ枯滝石組や築山を中心とした、桃山時代を代表する枯山水庭園です。また、絵師・長谷川等伯が、桐紋の唐紙の襖の上に住職の留守中に一気に描き上げたといわれる重文「山水図」(現在は復元を展示)が残っています。今回は秀吉や北政所の肖像画、秀吉の出世守り本尊・三面大黒天などが特別公開されます。

公開時間:10:00~17:00(受付終了)
料金  :600円
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信長の弟・織田有楽斎が建立した黄金浄土の蓮が彩る大名茶人の寺

建仁寺正伝永源院(けんにんじしょうでんえいげんいん)

織田信長の弟である大名茶人・織田有楽斎は、建仁寺の塔頭「正伝院」を再興し、晩年そこに茶室を建てました。これが国宝に指定された「如庵」で、斬新で風情ある名席として知られています。明治時代に寺は「正伝永源院」と名を改めており、平成8年には「如庵」が復元され、「鱗板」「有楽窓」など有楽斎好みの特徴を見ることができます。方丈の室中の間に残る、蓮の花や鳥を描いた美しい金碧の襖絵「蓮鷺図」は、狩野山楽筆と伝えられています。また、境内には有楽斎とその子孫の墓があります。

公開時間:10:00~16:00(受付終了)
料金  :600円
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戦国武将・黒田長政ゆかりの本邦初公開の秘仏・毘沙門天像

建仁寺両足院(けんにんじりょうそくいん)

仏の尊称の一つ「両足尊」にちなんで名付けられた建仁寺の塔頭寺院です。300坪に及ぶ庭園は、方丈前の枯山水庭園と書院前の池泉式庭園からなり、茶室「水月亭」と「臨池亭」が建っています。今回は、戦国武将・黒田長政が関ヶ原の合戦の際に兜に納めて出陣し勝利したと伝えられ、秘仏となっている毘沙門天像が特別ご開帳されます。そのほか、桃山時代の絵師・長谷川等伯筆「水辺童子図」「竹林七賢図」や江戸期の希代の画家・伊藤若冲筆「雪梅雄鶏図」などの寺宝が特別公開されます。
※特別展示の寺宝については、期間中展示替えが行われます。

公開時間:10:00~16:00(受付終了)
料金  :600円
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洛北エリア(北区)から京都駅エリア(南区)へ

コース3(洛北エリア→京都駅) 織田信長が眠る寺から、京都を代表する国宝建築物まで堪能できちゃうコース

織田信長の菩提寺がある「大徳寺総見院」、山中鹿之助の位牌を祀る「大徳寺玉林院」を観賞した後に、 京都駅の南側に位置し、徳川家光が再建した国宝・五重塔が存在する「東寺」へ向かうモデルコースです。

天下統一のさきがけ・織田信長の菩提寺

大徳寺総見院(だいとくじそうけんいん)

天正11年(1583年)千利休の師にあたる古渓宗陳和尚を開祖として、豊臣秀吉が建立した織田信長の菩提寺です。信長の葬儀が執り行われた地であり、境内には信長ほか一族の墓が並びます。本堂の織田信長坐像(重文)は、信長の一周忌法要に合わせて作られたもの。運慶・湛慶の流れを汲む仏師・康清の作とされ、眼光鋭い表情に衣冠帯刀の姿が印象的です。また、趣の異なる三席の茶室、加藤清正が持ち帰った朝鮮石を井筒にしたという「掘り抜き井戸」や秀吉遺愛の「胡蝶侘助椿」などがあります。

公開時間:10:00~16:00(受付終了)
料金  :600円
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戦国武将・片桐且元らの尽力で再興された寺院。山中鹿之助の位牌を祀る南明庵が建つ。

大徳寺玉林院(だいとくじぎょくりんいん)

慶長8年(1603年)創建の大徳寺の塔頭寺院で、「賤ヶ岳(しずがたけ)の七本槍」の一人・片桐且元や、豪商・鴻池了瑛らの尽力で再興されました。客殿(重文)は、「山水図」「竹林七賢・四愛図」など狩野探幽とその一門による襖絵で飾られています。客殿裏には、鴻池家の祖にあたる武将・山中鹿之助の位牌を祀る南明庵(重文)が建ちます。隣接して「すさ壁」をめぐらせた茶室「蓑庵」(重文)と、床の間に富士山の絵をかけて違棚を霞に見立てる「霞床席」(重文)の名席があります。

公開時間:10:00~16:00(受付終了)
料金  :600円
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江戸幕府三代将軍・徳川家光が再建した現存するわが国最大の五重塔

東寺五重塔(とうじごじゅうのとう)

世界遺産・東寺は、平安京造営時に国家鎮護のために創建され、のちに弘法大師空海に下賜された真言宗総本山の寺です。四度の焼失を経て、寛永21年(1644年)徳川三代将軍家光が再建した五重塔(国宝)は、高さ約55mで木造の塔としては日本一の高さを誇ります。特別公開の初層内部は極彩色の文様で彩られ、大日如来に見立てた心柱を守るように金剛界四仏が安置されています。また金堂(国宝)や、21体の仏像が立体曼荼羅を成す講堂(重文)など、密教美術の宝庫といわれる貴重な文化財を拝観することができます。

公開時間:9:00~16:00(受付終了)
料金  :800円(通常公開部分含む)
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嵯峨・嵐山エリア(右京区)

コース4(嵯峨・嵐山エリア) 大奥の礎を築いた春日局、賤ヶ岳(しずがたけ)の七本槍・福島正則が眠る寺を巡るコース

徳川家光が、乳母である春日局を供養するために建てた「妙心寺麟祥院」を鑑賞した後に、 「賤ヶ岳(しずがたけ)の七本槍」と称されている福島正則の菩提寺「妙心寺海福院」へ向かうモデルコースです。

徳川家光の乳母で大奥の礎を築いた春日局を偲ぶ寺

妙心寺麟祥院(みょうしんじりんしょういん)

寛永11年(1634年)江の長男・徳川三代将軍家光が、乳母である春日局の冥福を祈るために建立したのが、妙心寺の塔頭寺院です。桃山時代に建てられた御霊屋は、後水尾天皇より仙洞御所の釣殿を下賜されたもので、小堀遠州作と伝わる春日局坐像が安置されています。方丈には、春日局と親交のあった絵師・海北友松の子・友雪が描いた襖絵があり、とくに豪壮な筆致の「雲龍図」は江戸時代初期の傑作に数えられます。また、春日局が家光より賜わった色鮮やかな「百椿図屏風」も特別公開されます。

公開時間:10:00~16:00(受付終了)
料金  :600円
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賤ヶ岳の七本槍・福島正則の菩提寺

妙心寺海福院(みょうしんじかいふくいん)

元和2年(1616)福島正則が創建した妙心寺の塔頭寺院で、福島家の菩提寺です。「賤ヶ岳(しずがたけ)の戦い」で一番槍として戦功をあげた正則の「槍」や「福島正則画像」、陣中杯や書状などが特別展示されます。狩野探幽筆「猿回し図」は、住職の留守中に新調されたばかりの唐紙の襖に描き、帰ってきた住職に叱責されたという逸話の残るもの。そのほか曾我蕭白筆の襖絵や、狩野益信筆「山水図」が残されています。また、押入れの中に点茶や水屋の設備など茶儀の一切が仕込まれた珍しい「押入仕込茶室」も見所です。

公開時間:10:00~16:00(受付終了)
料金  :600円
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京の冬の旅スタンプラリー

特別公開文化財12カ所の中から3ヶ所を拝観してスタンプを集めると
“お抹茶やお菓子を頂きながらちょっと一服”できる特典が受けられます。(団体のお客様を除きます)

期間: 平成23年1月8日(土)~3月21日(月・祝)
方法: 1.スタンプラリー用紙を入手。
 (JR京都駅ビル2階の「京都総合観光案内所〈京なび〉」または各公開箇所受付で配布)
2.拝観料をお支払いの時にスタンプをもらう。
3.スタンプが3つそろったら、お好きな接待所で“ちょっと一服”の特典が受けられます。

接待所一覧

●本家八ツ橋 八坂店 ●ホテル平安の森京都「京わらべ」
●平安茶寮   ●ギャラリーカフェ・ふじひら
●京洋菓子司 ジュヴァンセル祇園店 ●洛南会館「喫茶やまぶき」
●ハトヤ瑞鳳閣「胡蝶」 ●花園会館「花ごころ」
●俵屋吉富「京菓子資料館」  

 ※そのほか、JR京都駅ビル2階の「京都総合観光案内所〈京なび〉」にて、記念品との引換えもできます。

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