Exhibitions展覧会
大名道具の世界―茶の湯と能楽―
江戸時代の大名家ゆかりの品々の中から、特に茶の湯・能楽に関わる道具にスポットを当ててご紹介します。大名家にとって必須だった茶の湯と能楽。茶の湯は千利休の侘び茶とは異なる「大名茶」が発展し、能楽も華やかな衣裳が盛んに制作されました。豪華で気品に満ちた大名たちの美をお楽しみください。
【作品画像】
(1)紅花緑葉牡丹文香合(田安徳川家) 明時代・14世紀《前期展示》
(2)種村肩衝茶入(雲州松平家) 南宋時代・12-13世紀《10/21-11/16展示》
(3)白色尉(水戸徳川家)室町時代・15世紀《9/6-9/28展示》
「大名道具」とは、江戸時代の大名家に伝わった絵画、武器や武具、調度品などの道具のことをいいます。
この展覧会では、大名道具の中でも特に、茶の湯と能楽に関わる道具を中心に展示いたします。
茶の湯と能楽は、大名家においては必須のものでした。
大名家における茶の湯は、千利休が大成したような侘び茶とは異なり、書院のような広間で台子を用いて行う「大名茶」が盛んでした。この大名茶の道具には、侘び茶では遠ざけられていた華やかな唐物の絵画や天目、金属の花入、水指などが盛んに用いられました。綺麗なもの、唐物が好まれたようです。
また、能では、特に装束に関しては舞台で映える華やかな布地のものが盛んに制作されました。
そして江戸時代も後期になると、茶道具を自らデザインしたり、収納する箱や袋などに趣向を凝らしたりする大名も現れました。その代表が、数々の名品の蒐集で有名な雲州松江藩主松平不昧(ふまい)公です。
このような背景のある大名道具ですが、いずれも殿様らしい豪華で気品の満ちた品々です。大名の栄華の世界をこの機会にお楽しみください。
※展覧会は2期制です。前期・後期で陳列替がございます。
※【前期】9月6日(土)~10月19日(日)/【後期】10月21日(火)~12月7日(日)
【併設展】茶の湯釜名品展(前期のみ:9月6日~10月19日)
前期期間中、地階の第2展示室では館蔵品の茶の湯釜による名品展を開催いたします。ぜひこちらもあわせてご覧ください。
※後期は各種個展を開催いたします。詳細なスケジュールは公式ホームページをご確認ください。
3館相互割引「ふら~り茶の湯旅」
野村美術館・大西清右衛門美術館・泉屋博古館では、同時期に開催する茶の湯関連展の期間中、3館特別相互割引を実施します。
茶の湯・茶道具・茶釜をキーワードに、それぞれの館の特色や、多彩な日本文化の一面を知っていただくきっかけとなれば幸いです。京都の街の雰囲気とともにお楽しみください。
※展覧会の半券など入館を証明できるものをご提示ください。
※対象となる期間が館により異なります。
【泉屋博古館】「茶の湯釜の美」:9月6日~10月19日/「屏風で楽しむ京・名・物」展:10月25日~12月7日
【野村美術館】「大名道具の世界―茶の湯と能楽」「茶の湯釜名品展(前期のみ)」前期:9月6日~10月19日/後期:10月21日~12月7日
【大西清右衛門美術館】「十代浄雪と奥平了保」:9月6日~12月23日
・野村美術館では、泉屋博古館・大西清右衛門美術館に入館された方は一般入館料が500円となります。
・野村美術館に入場された方は、泉屋博古館・大西清右衛門美術館の入館料が2割引となります。
展覧会概要
期間 | 2014/09/06(土) 〜 2014/12/07(日) |
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会場・開催場所 |
野村美術館
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時間 | 10:00~16:30(入館は16:00まで) |
休館日 | 月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館) ※9月15日・10月13日・11月3日・11月24日は開館、9月16日・10月14日・11月4日・11月25日は休館 |
料金 | 一般:700円 高大生:300円 小中生:200円 70歳以上:500円 |
注意事項等 | ※20名以上の団体は500円 ※会期中、泉屋博古館・大西清右衛門美術館との3館相互割引を実施します。 【呈茶席】 会期中、併設の茶室(椅子席)にて、上生菓子付お抹茶が召し上がれます(1客600円) |
お問い合わせ |
TEL:075-751-0374075-751-0374
FAX:075-751-0586 |
ホームページ | http://www.nomura-museum.or.jp/ |
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