Exhibitions展覧会

「カルタ」はもともと外来語で、室町時代にポルトガルからもたらされた遊戯具です。後に百人一首と結びついて庶民の間に広がり、現在では「かるた」といえば「百人一首かるた」を指すまでになりました。しかし、江戸時代には百人一首以外にも「源氏物語かるた」や「古今和歌集かるた」など、多くの歌かるたが作られました。また、百人一首かるたは富裕層の嫁入り道具として定着し、百人一首は江戸時代の女性にとって必修科目ともいえる教養でもありました。そして現在、百人一首は私たち日本人にとって最も身近で親しみやすい古典のひとつとなっています。

今回の展示では、かるたの歴史をたどるとともに、百人一首をはじめとしたさまざまな歌かるたを展示し、その魅力と広がりをご紹介します。