Exhibitions展覧会
無声時代ソビエト映画ポスター展
ソビエト連邦で推進された前衛芸術運動。その機動力となったのが映画とグラフィック・アートでした。今展では「映画ポスター」を取り上げ、東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵のロシア・ソビエト研究家・袋一平のコレクションから厳選した作品を展示。映画とデザインという新興芸術が結びついて生まれた鮮烈なポスターを通し、20世紀の芸術運動における革新の息吹をご紹介します。併せて展示ポスターの映画の上映会も開催。
1917年のロシア革命によって成立したソビエト連邦では、新しい社会体制を背景に、様々な革新的芸術表現の試みがなされました。
中でも、先鋭的な映画芸術家を多数輩出して、世界に衝撃を与えたのが映画でした。
また同時期、グラフィック・アートの分野でも若手芸術家が活動を開始し、とりわけ1920年代に盛んになった構成主義は、新たな社会の建設を目指す国家の志向と相まって大きな影響力を持ちました。
今展でとりあげる「映画ポスター」は、ソビエトの前衛芸術運動の機動力となったこの2つが結びついたものといえ、多くの優れたポスター・デザイナーの活躍の場となりました。
現在映画フィルム、スチル写真、シナリオなど映画関連史料の収集・保存事業を行っている東京国立近代美術館フィルムセンター。
今展ではここが所蔵する、無声映画時代後期のソビエトで制作されたソビエト映画のポスター約140点から51点を選りすぐって展示します。これらはロシア・ソビエト文化研究家で翻訳家の袋一平(1897-1971)によってもたらされたもので、現在約4万5千点の映画ポスターを所蔵しているフィルムセンターのコレクションの中でも最も貴重なものです。
また、展覧会に併せてポスターと関わりのある無声映画の上映会も開催されます。
映画とデザインという新興の芸術分野が協力することで生み出された、鮮烈なポスターの数々。
これらを通して、20世紀の芸術運動における革新的息吹をご紹介します。
展覧会概要
期間 | 2009/07/03(金) 〜 2009/08/23(日) |
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会場・開催場所 |
京都国立近代美術館
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時間 | 9:30~17:00(7/24以外の金曜日・8/16は20:00まで/入館は閉館30分前まで) |
料金 | 一般:420円(団体210円) 大学生:130円(70円) |
注意事項等 | ※団体は20名以上 ※この料金でコレクション展もご覧いただけます。 ※高校生以下、及び障害をお持ちの方と付添の方1名は無料です(入館時に学生証、障害者手帳など証明できるものをご提示下さい) |
お問い合わせ | TEL:075-761-4111075-761-4111 |
ホームページ | http://www.momak.go.jp |
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