Exhibitions展覧会

文化勲章受章記念「志村ふくみ ―母衣(ぼろ)への回帰―」

2016/02/02(火) 〜 2016/03/21(月)

京都国立近代美術館 

日本を代表する染織作家で人間国宝にも認定された志村ふくみの文化勲章受賞記念展。60年に及ぶ創作の歩みを、代表作を一堂に展示してご紹介します。古今東西の文化からインスピレーションを得、草木からの自然染料で染められた糸を手織りして生み出される作品の魅力を、この機会にお楽しみください。

【作品画像】
(1)志村ふくみ「秋霞」1959年 京都国立近代美術館(通期展示)
(2)志村ふくみ「紅襲(桜かさね)」1976年 滋賀県立近代美術館(後期展示:3月1日~21日)
(3)志村ふくみ「風露」2000年 (前期展示:2月2日~28日)


現代日本の染織分野に独自の世界を展開する志村ふくみ。
大正13年(1924)に滋賀県近江八幡市に生まれた彼女は、民藝運動にも深い関わりをもつ母・小野豊の影響で織物の世界に入り、以後60年以上に渡って創作活動を続けてきました。昭和32年(1957)の第4回日本伝統工芸展に初出品で入選を果たして以来、その後数多くの受賞を重ね、平成2年(1990)には紬織の重要無形文化財保持者(人間国宝)にも認定されました。

志村ふくみの作品は、草木からの自然染料で染められた糸によって織り上げられています。古今東西の宗教や文化からもインスピレーションを得る彼女は、各地のさまざまな植物を素材とし、草木それぞれが持つ色を引き出し、ひとつひとつ手機の紬織で布や着物へと仕上げています。その作品は多くの人を魅了し、日本はもちろん世界的にも高く評価されています。
「民衆の知恵の結晶である紬の創作を通して、自然との共生という人間にとって根源的な価値観を思索し続ける芸術家」として、平成26年(2014)に第30回京都賞(思想・芸術部門)を受賞、そして平成27年(2015)には文化勲章を受章しました。

文化勲章受賞を記念して開催される今回の展覧会では、そんな志村ふくみの作品を、代表作を中心に初期から最新作まで一堂に展示します。60年におよび創作の歩みとともに、志村ふくみの魅力とその芸術の核心に迫ります。

※この展覧会は前後期制度です。途中展示替となる作品がございます。
【前期】2月2日~28日/【後期】3月1日~21日

展覧会概要

期間 2016/02/02(火) 〜 2016/03/21(月)
会場・開催場所 京都国立近代美術館
時間 9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日 月曜日(ただし3月21日(月・祝)は開館)
料金 一般:900円(団体600円)
大学生:500円(250円)
高校生・18歳未満:無料
注意事項等 ※団体は20名以上 ※心身に障がいのある方と付添者1名は無料。(入館の際に証明できるものをご提示ください) ※上記料金でコレクション展もご覧いただけます。
お問い合わせ TEL:075-761-9900075-761-9900
※テレホンサービス
ホームページ http://www.momak.go.jp

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