Exhibitions展覧会

岡本神草の時代

2017/11/01(水) 〜 2017/12/10(日)

京都国立近代美術館 

大正~昭和初期に活躍した日本画家、岡本神草の初の大規模展です。主に舞妓をモチーフに、官能性に神秘的な存在感を持つ独特の美人画で注目された神草ですが、38歳で早世したためその実態はよく知られていません。展覧会では数少ない彼の本画をできる限り集め、関連資料とともにその画業を紹介します。

【作品画像】
(1)岡本神草《口紅》大正7年(1918) 京都市立芸術大学芸術資料館
(2)岡本神草《拳を打てる三人の舞妓の習作》大正9年(1920) 京都国立近代美術館
(3)甲斐庄楠音《横櫛》大正5年(1916)頃 京都国立近代美術館


大正~昭和初期に活躍した日本画家、岡本神草の初の大規模回顧展です。

明治27年に神戸市で生まれた神草は、京都市立美術工芸学校(美工)を経て、京都市立絵画専門学校(絵専)へ進学。美工卒業生らによって結成された絵画会「密栗会」に参加し、当初は当時流行の新南画風の作品を描いていましたが、大正5年頃から舞妓を描くようになり、生涯のモチーフとしました。絵専の卒業制作で審査が厳しいことで知られる第1回国画創作協会展に入選、一躍新興美人画作家として注目を集めました。
神草の描く舞妓像は、浮世絵の影響を受けた官能的な画風に、心理的な隈ともいうべき陰影を施すことになり、どこか神秘的な存在感をたたえています。特に、大正7年発表の《口紅》、そして大正9年の《拳を打てる三人の舞妓の習作》は高い評価を受け、その将来を期待されました。昭和に入ってからは官能性を前面に押し出すのではなく、そこはかとなく漂わせる作風に移りますが、十分な展開を見せる前に、惜しくも昭和8年に38歳の若さで夭折しました。

今回の展覧会では、神草の代表作である《口紅》、《拳を打てる三人の舞妓の習作》をはじめ、神草は寡作な上早世したため数の少ない本画を可能な限り展示するほか、素描や下図、資料類100点ほどを加えてその画業を紹介します。同時に、神草とともに競い合った甲斐庄楠音など同時代の作家や、師にあたる菊池契月の作品もあわせて展示します。神草作品の持つ時代性や特異性を知るまたとない機会、ぜひご高覧ください。

展覧会概要

期間 2017/11/01(水) 〜 2017/12/10(日)
会場・開催場所 京都国立近代美術館
時間 9:30~17:00(金・土曜日は20:00まで/入館は閉館30分まえまで)
休館日 月曜日
料金 一般:1,000円(800円)
大学生:500円(400円)
高校生・18歳以下無料
注意事項等 ※上記料金でコレクション展もご覧いただけます。 ※()内は20名以上の団体料金です。 ※金・土曜日の17時以降は夜間割引として、()内の料金にて入館いただけます。 ※心身に障がいのある方と付添者1名は無料(入館時に証明できるものをご提示ください)
お問い合わせ TEL:075-561-4111075-561-4111
ホームページ http://www.momak.go.jp/

関連アートイベント

該当するアートイベントはございません。

関連記事

該当する記事はございません。