Exhibitions展覧会

日本の映画ポスター芸術展

2012/10/31(水) 〜 2012/12/24(月)

京都国立近代美術館 

映画の宣伝メディアとして製作された映画ポスターには、広告の枠に収まらない芸術的価値のある作品も多数存在しています。展覧会では、1930年代~80年代に製作された、特に優れた作品約80点を紹介します。「大人はわかってくれない」など往年の名作映画のポスターから、横尾忠則など現在も第一線で活躍するアーティストの作品まで、スクリーンの外で花開いた「もうひとつの映画芸術」をお楽しみください。

京都国立近代美術館と東京国立近代美術館フィルムセンター(NFC)は、2009年夏に、NFCが所蔵する映画ポスターを用いた「無声時代ソビエト映画ポ スター」展を共催しました。
二度目の共催となる今回は、1930年代から1980年代に日本で製作された映画ポスターを採りあげます。

映画作品の宣伝メディアとして、劇場の街角に貼られた映画ポスター。その多くは、製作・配給会社の指示のもとで作れられ、その作者は匿名となることがほとんどでした。しかし歴史を遡ってみると、広告という枠に収まらずに、自立したグラフィック作品としての価値のあえるポスターも数多く存在しています。

今回の展覧会では、映画とグラフィズムの関係にスポットをあて、1930年代~80年代に日本で制作された映画ポスターのなかでも特に優れた作品を紹介します。

戦前には、モダニズム文化華やかかりし1930年代の松竹映画で活躍した河野鷹思や、「大人はわかってくれない」「三人の男」などヨーロッパの名作映画の世界を見事に描き一時代を築いた野口久光などが活躍しました。
また、戦後には挿絵作家の岩田専太郎も日本映画ポスターに鮮やかな女性像を描きました。映画黄金期にはさまざまな才能が映画界と交差していたのです。
また、日本アート・シアター・ギルド (ATG)の登場した1960年代には、映画芸術の革新の動きに並走するかのように若手デザイナーが多く起用されました。さらに、映画・美術・文学・演劇などのジャンルが密接に絡まり合う中で、現在でもお馴染みの粟津潔・横尾忠則・和田誠といった新世代のアーティストが登場し、宣伝ポスターの様式を打ち破る大胆で個性あふれる作品が多数生み出されています。

展覧会では、1960年代を中心に約80点の作品で、映画とグラフィズムとの結節点、そしてスクリーンの外側に花開いた映画芸術のもうひとつの"顔"というべきものを探ります。
また、会期中には東京国立近代美術館フィルムセンター(NFC)の所蔵作品から、展示品と関連する映画の上映も行われます。

展覧会概要

期間 2012/10/31(水) 〜 2012/12/24(月)
会場・開催場所 京都国立近代美術館
時間 9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日 休館日:月曜日(ただし、12/24(月)は開館)
料金 大人:420円(団体 210円)
大学生:130円(70円)
高校生以下・65歳以上の方:無料
注意事項等 ※団体は20名以上 ※障害者手帳をお持ちの方と付添者(1名)は無料(入館の際に証明できるものをご提示ください) ※上記の料金でコレクション展もご覧いただけます。
お問い合わせ TEL:075-761-4111075-761-4111
ホームページ http://www.momak.go.jp/Japanese/exhibitionArchive/2012/394.html

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