Exhibitions展覧会

ユネスコ無形文化遺産登録記念「北大路魯山人の美 和食の天才」

2015/06/19(金) 〜 2015/08/16(日)

京都国立近代美術館 

「和食」のユネスコ無形文化遺産登録を記念して行われる、美食の芸術家・来た大路魯山人の大回顧展。食と器の関係に美を見出した魯山人の世界観を、全国から集められた約120点の器や関連資料などを通じて紹介します。京都の有名料亭や現代写真家とのコラボレーションによる空間演出にもご注目ください。

【作品画像】
(1)「色絵金彩椿文鉢」1955年 京都国立近代美術館
(2)「織部俎板盤」1949年 京都国立近代美術館
(3)「糸巻幾平向」1945年頃 足立美術館
(4)「織部桶鉢」1925-1954年 世田谷美術館
(5)「蓋付織部四方角鉢(瓢亭・くずやにて)」(撮影:上田義彦)


2013年、「和食(WASHOKU)」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。これを記念し、食に深い関わりをもつ異才の芸術家・北大路魯山人の展覧会を開催します。

1883年に京都に生まれた北大路魯山人は、書家・篆刻家として頭角を現し、さまざまな芸術家や資産家たちとの交流の中で美食への見識を深めていきました。そして1921年、自ら厨房に立ち、蒐集した古陶磁器に手料理を盛り付けて振る舞う会員制の料亭「美食倶楽部」を設立します。これが大きな転機となり、魯山人はより深く料理の世界を探求していきます。

その後共同で設立した会員制高級料亭「星岡茶寮」では、魯山人は顧問兼料理長として、大胆かつ型破りな発想で独自のもてなしの世界を築いていきます。同時に、美味しい料理にはそれにふさわしい器が必要である、と考えた魯山人は、自らが理想とする器を求め作陶活動に取り組むようになります。

昔から愛されてきた古陶磁に学びながらも、俎板皿や大鉢など魯山人の作品には独自の遊び心が示されています。魯山人の器は後世の料理人たちにも広く愛され、器と料理が繰り広げる豊穣なダイアローグは、美食を求める多くの人々を魅了し続けてきました。

今回の展覧会では、「器は料理の着物」として、和食の魅力を豊かに読み解き、その革新に挑んだ魯山人の仕事を通じ、日本の美意識ともてなしの精神、そして自然観を結晶させた器と料理の関係を紹介します。
展示作品は、国内の美術館のほか、魯山人とゆかりの深い料亭、個人所蔵家の手元で大切に保管されてきた魯山人作品から厳選された約120点が中心。陶芸や絵画、漆芸、書作品のほか、料理や献立に関する著述資料などが登場します。

また、京都の3つの料亭(瓢亭・菊乃井・京都吉兆)の協力を得て、現代日本の写真家3名(上田義彦・広川泰士・蓮井幹生)が撮り降ろした映像・写真により空間を演出。京都の料亭の総合的な「美」の世界を、魯山人との作品とあわせて味わうことができます。

他にも、展示室の一角には魯山人とゆかりの深い寿司店・銀座久兵衛のカウンターを再現したコーナーを設置。魯山人の器を用いた食事をヴァーチャルに体験することができるインスタレーションが行われます。

美を味わう姿勢を貫いた美食の芸術家・魯山人の世界観を、多彩なアプローチでご堪能ください。

■ 展覧会特設サイト:http://kitaoji-rosanjin.jp/

展覧会概要

期間 2015/06/19(金) 〜 2015/08/16(日)
会場・開催場所 京都国立近代美術館
時間 9:30~17:00
※金曜日は20:00まで
※入館は閉館30分前まで
休館日 月曜日
※ただし、7月20日(月・祝)は開館、翌21日(火)休館
料金 一般:1,400円(1,200円)
大学生:1,000円(800円)
高校生:500円(300円)
中学生以下無料
注意事項等 ※()内は前売及び20名以上の団体料金 ※心身に障がいのある方と付添者1名は無料(入館時に証明できるものをご提示ください) ※上記料金でコレクション展もご覧いただけます
お問い合わせ TEL:075-761-9900075-761-9900
※テレホンサービス
ホームページ http://kitaoji-rosanjin.jp/

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