Exhibitions展覧会

KATAGAMI Style -もうひとつのジャポニスム

2012/07/07(土) 〜 2012/08/19(日)

京都国立近代美術館 

19世紀末~20世紀初頭にかけて欧米に渡った日本の美術工芸品。中でも着物の型染に用いる「型紙」に注目した初の展覧会です。イギリス、フランス、ドイツなど国内外70箇所から集めた約450点の作品を通し、日本の「KATAGAMI」が過去から現在まで与え続ける世界の美術・デザインへの影響を紹介します。

19世紀後半、欧米では産業構造の変化に伴い、時代に即した新しいデザインが求められていました。
その時期に万国博覧会などを通じて伝えられた日本の美術・工芸品は、欧米の人々に驚きの目を持って迎えられ、大いに流行すると共に多くの芸術家たちに多大な影響を与えました。
「ジャポニスム」と呼ばれるこの現象は、特に絵画の分野において、モネやゴッホなど印象派の芸術家たちと浮世絵の関連がよく知られています。

しかし、浮世絵と並んで欧米の芸術家やデザイナーたちに高く評価され、大いに影響を与えたものがあります。
それは着物などの文様染め(型染)に使われる、日本古来の伝統工芸「型紙」でした。

自然のモチーフの大胆なデフォルメ、曲線的な文様と幾何学的なパターンを組み合わせた日本の型紙のデザインや高度な技術は、多くの欧米の芸術家・デザイナーを魅了し、積極的に収集されました。
そして型紙のデザインはアーツ・アンド・クラフツ(イギリス)やアール・ヌーヴォー(フランス)などの美術・工芸改革運動にも大きな影響を与え、欧米の文化にも取り入れられ、消化されていったのです。
また、「KATAGAMI」の影響は現代のデザインにも受け継がれ、その魅力が再発見されて世界で注目を集めています。

「KATAGAMI Style」展は、19世紀末から20世紀初頭にかけて欧米に渡った日本の美術・工芸品のなかでも特にこの「型紙」に注目し、欧米の芸術・デザインにどのような影響を与えたのかを紹介する、日本初の試みです。

型紙の歴史にはじまり、イギリス、アメリカ、フランス、ドイツ、オーストリア、ベルギー、オランダと欧米各国における型紙の受容と展開の様子、そして現代に受け継がれる型紙の影響と活用の動きを、国内外約70箇所から集めたさまざまなジャンルの作品約400点でご紹介します。

染物の道具だった「型紙」が海を渡り、本来の用途を超えて昔も今も世界の美術・デザインに与える新鮮な驚き―もうひとつのジャポニスムを、展覧会でご覧ください。

※期間中、展示替がございます。
【前期】7月7日(土)-7月29日(日)/【後期】7月31日(火)-8月19日(日)


展覧会概要

期間 2012/07/07(土) 〜 2012/08/19(日)
会場・開催場所 京都国立近代美術館
時間 9:30~17:00(毎週金曜日と8/16(木)は~20:00/入館は閉館30分前まで)
休館日 休館日:月曜日(ただし、7/16・8/13は開館)
料金 一般:1,400円(前売 1,200円/団体1,100円)
大学生:1,000円(800円/700円)
高校生:500円(300円/200円)
注意事項等 ※団体は20名以上 ※この料金でコレクション・ギャラリー(常設展)もご覧になれます。 ※中学生以下の方、障がい者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は無料でご覧になれます(証明できるものをご提示下さい)
お問い合わせ TEL:075-761-4111075-761-4111
FAX:075-771-5792
E-Mail info@ma7.momak.go.jp
ホームページ http://katagami.exhn.jp/

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