Exhibitions展覧会

麻生三郎展

2011/01/05(水) 〜 2011/02/20(日)

京都国立近代美術館 

絵画の本質を粘り強く研究し続けた近代の画家、麻生三郎(あそう・さぶろう/1913-2000)。太平洋戦争の戦時下でも個の表現を追及し、戦後は人間存在の核心に迫る、濃密で重厚な、独自の表現を切り開きました。わかりやすいもの、表面的にキレイなものがもてはやされがちな今日だからこそ見ておきたい、麻生の作品世界を、約130点の作品で探ります。

絵画の本質を粘り強く研究し続けた画家、麻生三郎(あそう・さぶろう/1913-2000)。
彼の絵は一見したところ、とっつきにくいところがあるかもしれません。
けれども、見れば見るほど、彼の絵は多くを語りかけてきます。
時間をかけてじっくり味わう絵画。その豊かな世界をご紹介します。





『男』(1940,茨城県近代美術館蔵)
『子供』(1957,神奈川県立近代美術館蔵)
東京に生まれた麻生は、初めは前衛的な絵画に関心を持ちます。しかし1938年にヨーロッパを旅し、写実の重要性を再認識します。
1943年には靉光(あいみつ)、松本竣介(まつもと・しゅんすけ)らと共に「新人画会」を結成。当時はちょうど第二次世界大戦、太平洋戦争の只中にありましたが、戦時下の困難な状況においても、個としての表現を貫きました。
そして戦後は、《赤い空》の連絡に代表されるような、人間存在の核心に迫る表現を切りひらきました。

麻生の作品に描かれる人体は、周囲の空間に押しつぶされそうになりながらも、その存在を主張し、濃密なせめぎあいが画面に生まれます。
混沌とした画面から浮かび上がってくるその姿は、人がこの世に存在することのかけがえのなさを、見る者に訴えかけてくることでしょう。

麻生三郎がこの世を去って10年の歳月が流れました。
わかりやすさや表面的に綺麗でカワイイものがもてはやされがちな今日。だからこそ、麻生の重厚な作品世界は改めて見直す価値があります。
本格的な回顧展としては実に15年ぶりとなるこの展覧会では、初公開作品を含む油彩・素描・立体あわせて約130点を展示し、その今日的意義を探ります。

展覧会概要

期間 2011/01/05(水) 〜 2011/02/20(日)
会場・開催場所 京都国立近代美術館
時間 9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日 休館日:月曜日
※ただし、1/10(月・祝)は開館、翌1/11(火)は休館
料金 一般:850円(前売700円/団体600円)
大学生:450円(350円/250円)
注意事項等 ※団体は20名以上 ※この料金で、同時開催のコレクション展(常設展)もご覧になれます。 ※心身に障がいのある方と付添者1名は無料となります(入館の際に証明できるものをご提示ください) 【前売券取り扱いプレイガイド】 チケットぴあ(Pコード:764-344)、ローソンチケット(Lコード:59713)、ほか主要プレイガイド、コンビニエンスストアなど
お問い合わせ TEL:075-761-4111 075-761-4111
(テレホンサービス)
ホームページ http://www.momak.go.jp/Japanese/exhibitionArchive/2010/384.html

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