Exhibitions展覧会

高僧と袈裟-ころもを伝え こころを繋ぐ-

2010/10/09(土) 〜 2010/11/23(火)

京都国立博物館 

僧侶が身につける衣服・袈裟。日本の寺院では、空海・最澄といった平安時代の高僧や、無準師範・夢窓疎石といった高名な禅僧が着用したとされる袈裟が秘蔵されてきました。これらを一堂に会し、袈裟を通して見えてくる日本の仏教と染織の歴史を辿る、初めての試みです。

僧侶が身につける衣服として、目にしている袈裟(けさ)。
袈裟は仏弟子をほかの宗教の修行者と見分けるために定められた「制服」でした。
仏教が生まれたインドでは衣一枚でも過ごせますが、中国や日本など、寒い地方に仏教が伝わると、防寒のために袈裟の下に衣を重ね着するようになり、次第に袈裟はその僧侶の威儀を正すものとして着用されるようになりました。

重要文化財『夢窓疎石像』
(鹿王院蔵)
九条袈裟 夢窓疎石料
(天龍寺蔵)〈新発見〉
そして、東アジアに仏教が伝わると鮮やかな色のものや金襴を用いた袈裟も現れ、師から弟子へ、教えを伝えた証として授けられる「伝法衣」と呼ばれる袈裟が、禅宗の教えと共に日本へもたらされました。

日本の寺院では、空海・最澄といった平安時代の高僧や、無準師範・夢窓疎石といった高名な禅僧が着用したとされる袈裟が秘蔵されてきました。
五百年、時には千年以上も前の衣服が、それを身につけた高僧への敬慕の心と共に守り伝えられてきたのです。



この展覧会では、様々な寺院に伝えられてきた袈裟を一堂に会し、着用したと伝えられている所用者の肖像画や書状などの資料とともに紹介。袈裟を通して見えてくる日本の仏教と東アジア染織の歴史を辿る初の試みです。
日本にしか残されていない、数百年の歴史と心を秘めた染織品の世界をご堪能下さい。

※期間中、一部展示替えがございます。
【前期】10/9(土)-10/31(日) 【後期】11/2(火)-11/23(火・祝)

展覧会概要

期間 2010/10/09(土) 〜 2010/11/23(火)
会場・開催場所 京都国立博物館
時間 9:30~18:00(金曜日は~20:00/入館は閉館30分前まで)
休館日 休館日:月曜日(祝日の場合は開館)
※10/11、11/22、11/23は開館。10/12は休館となります。
料金 大人:1,200円(前売 1,000円、団体 900円)
大学・高校生:800円(600円、500円)
小・中学生:400円(300円、200円)
注意事項等 ※団体は20名以上 ※障害をお持ちの方と介護者(1名)は無料でご覧いただけます(入口にて障害者手帳をご提示下さい) ※京都国立博物館のキャンパスメンバーズ会員校の方は無料となります(入口にて学生証を提示して下さい)
お問い合わせ TEL:075-525-2473075-525-2473
(テレホンサービス)
ホームページ http://www.kyohaku.go.jp/jp/tokubetsu/101009/tokubetsu.html

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