Exhibitions展覧会

特別展観 天野山金剛寺の名宝

2015/03/04(水) 〜 2015/03/29(日)

京都国立博物館 

大阪にある名刹・金剛寺。南北朝時代には天皇の臨時の住まいとしても使われたこの寺院には貴重な文化財の数々が伝わっています。今回は所蔵品から、国宝『延喜式』や重文「日月山水図屏風」など、絵画・典籍・甲冑・文学資料などをご紹介します。ぜひご高覧ください。

【作品画像】
(1) 国宝「延喜式」 四巻
(2)重要文化財「日月山水図屏風(左隻)」
(3)重要文化財「日月山水図屏風(右隻)」
(4) 羯鼓
※全て大阪・金剛寺蔵


大阪にある金剛寺は、山号を天野山(あまのさん)といい、奈良の大仏造立の責任者を務めたことで知られる行基(ぎょうき)が創建したと伝えられる名刹です。
平安時代後期に、高野山で修行した阿観(あかん)という僧が再興し真言宗の寺院となりました。当時高野山が女人禁制であったのに対し、金剛寺は鳥羽上皇の第 三皇女・八条院暲子(あきこ)の祈願所にもなるなど女性も参拝することができたことから、"女人高野”とも呼ばれています。
その後、皇位継承問題 によって皇室が南朝・北朝に別れて争った南北朝時代には、八条院の所領が南朝方・大覚寺統のものとなり、金剛寺の食堂が南朝の後村上天皇の行在所(天皇の 臨時住居)として使われました。これは寺の歴史や文化財を考える上で大変重要な出来事となりました。

この特別展観では、金剛寺が所蔵している貴重な文化財の数々をご紹介します。
平安時代初期に律令の施行細則を記した『延喜式』四巻(国宝)、や、「日月山水図屏風」(重要文化財)をはじめ、絵画・典籍・甲冑類などの優品のほか、近年の調査によって見出された国文学・漢文学関係の重要な資料もあわせて展示します。

戦火を免れたことで、金剛寺には古くからの貴重な品々が多数伝わっています。
その名宝をこの機会にぜひご高覧ください。

※この展示は、平成知新館内 彫刻展示室・金工展示室・書跡展示室の3箇所での開催です。

展覧会概要

期間 2015/03/04(水) 〜 2015/03/29(日)
会場・開催場所 京都国立博物館
休館日 月曜日(祝日の場合は開館・翌日休館)
料金 一般:520円(410円)
大学生:260円(210円)
注意事項等 ※()内は20名以上の団体料金です。 ※高校生以下及び満18歳未満、満70歳以上の方は無料です。 ※障がい者の方とその介護者1名は無料となります(障がい者手帖などをご提示ください) ※キャンパスメンバーズの方は無料です(学生証をご提示ください)
お問い合わせ TEL:075-525-4273075-525-4273
(テレホンサービス)
ホームページ http://www.kyohaku.go.jp/

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