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【展覧会ドラフト2015】【PARSOPHIA特別連携プログラム】川村真純「鳥の歌」

2015/03/07(土) 〜 2015/05/10(日)

京都芸術センター 

京都芸術センターの公募展企画「展覧会ドラフト」今回はPARASOPHIAとの特別連携プログラムとして、他者との関わりをテーマに作品を制作している写真家・川村真純の展覧会を開催。川村自身が台湾を旅し、出会った人々や出来事の記録構成からそこに生きた台湾と日本人の夫婦、家族の姿を提示します。

京都芸術センターが毎年開催している公募展企画「展覧会ドラフト」。今回はPARASOPHIA:京都国際現代芸術祭2015の特別連携プログラムとして、PARASOPHIAのアーティスティックディレクター・河本信治氏により選ばれた展覧会企画を開催します。

今回展示を行うのは、写真家・川村真純。「鳥の歌」と名づけられた展覧会では、作家自身が台湾を旅し、出会った人々や出来事の記録から展示を構成。そこに生きた台湾と日本人の夫婦、家族の姿を提示します。

川村はこれまでも他者との関わりをテーマに作品を制作してきました。今回の作品では、台湾と日本という2つの国で、表舞台には出てこない個人の経験を拾い上げ、新たな歴史を浮かび上がらせることを試みます。

きっかけとなったのは以前川村が出会った81歳(1933年生まれ)の日本人女性との出会いでした。彼女が台湾人男性と結婚していたという事実を知った川村は、彼女が台湾人と結婚にいたるまでどのように言葉や習慣の違いを乗換え、夫婦として深い関係を築くことができたのかに強く関心を抱くようになりました。そして、夫婦という普遍的関係を題材にしながらも、その仲に見え隠れする歴史を引き出すため、台湾で6名の女性にインタビューを行いました。じっくりとリサーチを行い、写真・地図など当時の貴重な資料とともにその人たちの半生を聞くうち、これまで語られてこなかった台湾の姿がくっきりと浮かび上がってきたといいます。
今回は、インタビューを編集した映像とともに、写真・資料をあわせて展示します。

タイトルの「鳥の歌」は、スペインのカタルーニャ地方に生まれた音楽家、パブロ・カザルスが好んだ民謡のタイトルからとったものです。カザルスは故郷への思いと平和への願いをこめてこの歌を演奏したといわれることから、展覧会では「鳥」を台湾と日本をつなぐ象徴とし、関係する短歌や音楽、詩を展示の中に散りばめます。

―ひとは歴史から何を学び、どう未来につなげるのか―
この展覧会は、現代人に問われ続けているこの問題に、ひとりひとりが向き合うきっかけとなることでしょう。

PARASOPHIA:京都国際現代芸術祭2015 についてはこちら!

川村真純

2012年 東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修士課程修了。
他者との関係性に関心をもち、映像と写真で作品を制作している。

【主な個展】
2011年 「Mirror Portraits」AIT(東京)
2012年 「「Mirror Portraits」LIXILギャラリー(東京)
2013年 第7回シセイドウアートエッグ展「川村麻純 Mirror Portraits」資生堂ギャラリー(東京)

展覧会概要

期間 2015/03/07(土) 〜 2015/05/10(日)
会場・開催場所 京都芸術センター
時間 10:00~20:00
休館日 会期中無休
料金 無料
お問い合わせ TEL:075-213-1000075-213-1000
FAX:075-213-1004
E-Mail info@kac.or.jp
ホームページ http://www.kac.or.jp/

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