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『京都 清宗根付館』に行ってきました。

投稿:2014年5月 7日

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お休みの月曜日、どうしても京都へ行きたくて、どこか開いている美術館はないものかと探しておりますと、以前より行ってみたかった「京都清宗根付館」が企画展中は無休ということでしたので、行ってきました。

壬生狂言で有名な壬生寺の前にあります。まずは、その建物の外観も素敵!壬生は、京都の西の端にあり、武士でありながら帰農した壬生郷士たちが暮らした土地だそうで、この美術館も、壬生郷士 神先家の住宅として文政年間に建てられたものと推測され、そこを修復されて根付専門の美術館として開館されたものです。

武士の家としての立派な門を入れば、京町屋の風情です。

「根付」は、江戸時代に印籠、煙草入れ、胴乱、巾着などの「提げ物」を携帯する際に、盗まれたり落としたりしないように提げ物を紐で帯に吊るし、もう一方の先に根付を取り付けて留具としたものです。ちょっと携帯のストラップの様でもあります。つまり、根付には、必ず紐を通す穴が開いているわけです。江戸期の粋を伝えるアクセサリーです。その材質は、驚くほど多く、象牙、木(と申しましても、黄楊から黒柿まで様々)、鹿の角、陶磁器、金属や漆、果ては琥珀まであり、その細工たるやどうやって作られたのか?気の遠くなるような細かさで、手の中に入る宝物の風格です。象牙は入手するのが難しくなり、三味線の撥を作った残りで作られたものもあるとか。

江戸期に流行った物と言う事で、古いコレクションが多いのかと思っていたのですが、古典根付と共に、意外にも現在作家の方々の作品が多く展示されています。海外の作家さんの作品もあり、「根付」は海外のコレクターも多いようです。

こちらの「清宗根付館」では、テーマを設けて、年に5回の企画展を開催されており、4000点にも及ぶコレクションから400点が展示されています。各回期間は、1か月で、その間は無休です。それで今回月曜日でも伺えたわけです。前栽も季節ごとの景色を楽しむことができそうです。

コレクションの多様さもさることながら、各展示室もそれぞれに趣があり、更には、根付という展示作品、和の建物、和の展示室にマッチした“展示ケース”にも強い拘りを感じました。「根付」は、一つ一つが小さいもので、それを鑑賞するにあたり、鑑賞者がよく見えるようにと、展示作品に拡大鏡が付けてあったり、展示作品が回っていたり、展示作品の後ろのも見えるようにと鏡があって、紐を通す穴まで見えたりと、とても丁寧な展示で、私たちに「根付というものをよーく観て下さい。」との美術館側のお気持ちも伝わってきました。

ここは、京都ならではの美術館ではと感じました。春季は4月30日までですが、夏季、秋季、深秋、冬季と開催されますので、違う季節にも伺いたいと思いながら「清宗根付館」を後にしました。


折角、壬生までやってきましたので、壬生寺も伺いましたが、狂言舞台が拝見できなかったのが残念でした。新撰組所縁の「八木邸」も回り、ボランティアガイドさんのお話も伺ってきました。こちらもなかなか興味深かったです。

京都清宗根付館



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