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眼の楽しみのためにーマルク・リブー展

投稿:2012年4月 6日

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エッフェル塔のペンキ工、パリ 1953年

マルク・リブーが写真家集団「マグナム」に参加するきっかけとなったのは、「エッフェル塔のペンキ工」である。

敬愛するアンリ・カルティエ・ブレッソンに薦められたライカを携え、エッフェル塔へと登った。
1953年、パリに出てきてまもない30歳の頃に撮影したものだ。

それから現在に至るまで、フォトジャーナリストとして世界を旅し、歴史のうねりの中に身を置いてきた。

今回、何必館では、1951年から2003年までのオリジナルプリント60点を見ることができる。


「眼の楽しみのために」と題したマルクの文がある。


孤独にさまよいながら、眼はいつも油断なく見開かれている。・・・・

よく疑問がつきまとうが、音楽家が鼻歌を歌うように、私は写真を撮る。

見ることは息をするようなものだ・・・だからこそ、申し分ない写真のつきが私に転がり込む時、喜びは必ずや遠くない。

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孔雀、ラージャスタン、インド 1956年

写真を見ること・撮ることを、大切な部分とする私にとって、この言葉が実感として響く。

この時、この光景は二度とない。

それを留めておきたいと願いながらシャッターを切る。

 

それが彼の言う「眼の楽しみ」だろうか。

関連リンク

時代の証言者 マルク・リブー MARC RIBOUD 展



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