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「山雪工房をのぞきました。そして、山雪ワールドに引き込まれました。」(特別展覧会 狩野山楽・山雪 )

投稿:2013年4月25日

狩野山雪。永徳、山楽、探幽と比べると、私の中では全く影が薄かった。けれども、この展覧会を見て、劇的に変わった。

狩野派は室町時代から江戸時代にかけて400年間、将軍家、摂関家、寺社などのおかかえ絵師として障壁画、屏風、肖像画を描いてきた絵師集団で、山雪は山楽の娘婿として、江戸初期の京狩野派を引いながら、独自の画風も生み出した。

絵師集団の中では、鳥、松、波、人、着物など全ての描き方が決まっている。今回の展示では、その方法を書き記した本が展示されている。現代の漫画家のアシスタントは絵師集団の形式に似ているようだ。ならば、絵師(漫画家)とアシスタントの関係は550年あまり続いていることになる。実におもしろい。

山雪の筆は、豪快さ荒々しさは感じられない。山楽の時代(安土桃山、江戸創世記)から戦乱の時代も去り平和な時代に求められる、やわらかな筆使い、虚を突いたような構図、マンガチックな猿、鶏、トラ、竜。上目づかいの瞳が虎も竜も肝が抜かれたみたいだ。

そして今回のスペシャル展示は、50年ぶりに泣き別れとなっていた妙心寺塔頭の襖絵の表裏の絵が同じ展示ケースに飾られる事だ。一つはアメリカメトロポリタン美術館所蔵「老梅図襖」もう一つはアメリカミネアポリス美術館所蔵「郡仙図襖」
「老梅図襖」の梅の幹は太さと古さがデフォルメされてすごい存在感を与えている。けれどもとてもリズミカルで重い感じはない。「郡仙図襖」は濃い色の感じだがおとなしい感じの題材だ。

巡回なしの京都のみの展覧会だそうです。見逃したくないですね

最後に、

sika201304-2.jpg

写真の絵の中で、鳥がとまっているのは、穴あきの岩だそうです。
山雪のこの感覚は、後の絵師、伊藤若冲に通じるように思えました。

文責:虹のSIKA

特別展覧会 「狩野山楽・山雪」



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