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蘭花譜で見る加賀正太郎、彼は一体何者なのか(蘭にみた、夢 蘭花譜の誕生)

投稿:2012年3月29日

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加賀正太郎監修 『蘭花譜』より
「ブラッソカトレヤ・シリアナ‘オオヤマザキ’」
1946年 アサヒビール大山崎山荘美術館蔵

大山崎山荘は私のお気に入りの場所。近いこともあり度々訪れている。
特別展がなくてもぶらりと訪れ、京都、大阪を眼下にテラスでお茶を飲んで至福のと きを楽しむのだ。なんという贅沢な空間であろう。

今回の特別展は大山崎山荘をつくった加賀正太郎の物語。

蘭の栽培に情熱を燃やして いたことは知っていたが、これ程までとは。

展示されているのは彼が30年かけて栽培してきた蘭から100点程選びそれを図譜 にしたもの、即ち「蘭花譜」である。
育てた蘭は1万鉢もあったらしい。愛好家というより専門家、研究家ともいうべきか。

加賀正太郎は300部限定で蘭花譜の制作にとりかかる。
制作にあたり、蘭の生態を忠実に表現できる技法として木版画を選択。
そこには「厳重な学術的記録であり(蘭花譜は)美術品としても価値のあるものでなければならな いという彼の想いがある。

加賀正太郎と原画作家、版木の彫師、刷り師…
しかも膨大な量のため東京と京都 に分かれて作成された。
紙は福井から入手。 なんという気の遠くなる計画だろう。
完成したのは昭和21年のことだったという。

現在版木はほとんど紛失している。
第二次世界戦争で蘭の温室の燃料として使われたのではないかということだ。

まるで日本画のような作品。どうやって木版画であの色を再現したのであろうか。

会場には近年発見されたわずかな版木でその手法が一部再現されている。
直接会場で確かめ、彼の情熱に触れていただきたい。
 

関連リンク

大山崎山荘を作った加賀正太郎の情熱「蘭にみた、夢 蘭花譜の誕生」



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