Report&Reviewレポート・レビュー

【レポート】「京の七夕」を見に行ってきました!(堀川会場/8月7日)(1)

2011/08/11

京都では、七夕は主に旧暦の8月に行われるのですが、これにあわせて去年から開催されているイベントが、「京の七夕」。
精霊迎え(おしょらいさん、とも京都では言います)から五山送り火までの間、京都の盛夏を彩る和のライトアップ・イベントです。

会場は鴨川河川敷の「鴨川会場」と、二条城周辺~堀川今出川までの「堀川会場」の二つがあるのですが、今回は「堀川会場」のほうを見に行ってきました。写真と共に、簡単にご紹介します!

二条城が光のキャンバスに。(二条城会場)


tanabata2011-1.jpg

まずは堀川会場に隣接する二条城へ。
1603年、徳川家康が御所の守護・及び将軍が上洛した際の宿泊施設として建設した二条城。
幕末には、徳川慶喜が政権を朝廷に返す「大政奉還」を大名たちに伝えた場でもある、歴史的にも重要なスポットです。
現在は世界遺産に登録され、一般に公開されています。
「京の七夕」の開催中は、なんとそれが夜間オープン&無料開放されています!

tanabata2011-2.jpg

中に入ると、そこは普段の二条城とは全くの別世界でした。
まさに幻想空間。いつもお出迎えしてくれる入場受付のお役人さん(人形です)も何だか雰囲気が違って見えます。

tanabata2011-3.jpg


奥へ進むと、沢山の行灯がずらりと並んでいました。

tanabata2011-4.jpgtanabata2011-5.jpg

これは「メッセージ行灯」。
今回の「京の七夕」は東日本大震災を受けての鎮魂・復興への祈りという意味もこめられており、そのテーマにあわせひとつひとつに、友禅の柄と有名人によるメッセージが添えられています。
メッセージは直筆のもの。左写真手前は陸上の朝原宜治さんご夫妻、右は漫画家の里中満智子さんですね。
ほかにも瀬戸内寂聴さんや東儀秀樹さんなど、お馴染みの方のお名前が沢山ありました。

tanabata2011-6.jpg

さて、いよいよ二の丸御殿へ。絢爛豪華な唐門をくぐると...


二の丸御殿は光のキャンバスになっていました!
これは特殊なライティング(デジタル掛け軸)で模様を建物にプロジェクターのようなもので映し出しています。
時間を経ると少しずつその色合いや模様も変化していきます。
この二の丸御殿、普段は右手の入口から入って中を見学できる定番コースなのですが、
不思議な灯りに映し出された姿は、どこか怪しげで妖艶な雰囲気。全く違う表情を見せてくれました。
(動画は私の手持ちのデジカメで撮影したものですので、解像度の悪さはどうぞご容赦を。できれば直接会場にてご覧ください!迫力が全然違いますよ!)

tanabata2011-7.jpg

二の丸の裏手側へ行くと、物産展&飲食コーナーが。
伏見の酒蔵や八橋、お茶屋さん、扇子など...京都の様々な伝統工芸品や名産品などが販売されていました。
蒸し暑い日だったので、ひときわ混んでいたのはカキ氷屋さんでしたが(笑)
「京の七夕」らしく、七夕の願いを書き込める絵はがき短冊の受付もされていました。
これは16日の五山送り火の際に、護摩木と一緒に燃やされて天に届けられるそうです。

また、ここでは9日(火)より、東北物産展も開催されています。
東北の味をゲットしに行くのもありですよ!

tanabata2011-8.jpg

また、二の丸御殿の「台所」では、ここをステージにした音楽ライブも開催されていました。
このときはJAZZライブでしたが、ほかにもフルート・ピアノの演奏や舞妓さんの踊りなど、色々予定されているようですよ。(1日2回)
プログラムについてはこちら(公式ホームページ)

tanabata2011-9.jpg

さて、二条城を後にして、今度は堀川遊歩道へ向かいます。

<(2)へつづく>

関連リンク

晩夏の京都を彩る光のアート。「京の七夕」(8/6-8/15)
↑ イベント詳細はこちら

第2回 京都をぐるっと歩いてみた。テーマ「夜の京都」
↑ 京都の夏の夜を楽しむイベント、まとめました!
最近の記事