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【投稿レポート】「上村松園展」(京都国立近代美術館)

2010/11/26

実際の展覧会の様子をご紹介している展覧会レポート。
今回はlicoluiseさんに、こちらの展覧会の感想レポートをお寄せいただきました!licoluiseさん、どうもありがとうございます!

「上村松園展」 @京都国立近代美術館
(2010/11/02-12/12)

上村松園展に行ってきました。


repo_shoen11.jpg 「花がたみ」
(大正4年/1914、松伯美術館蔵)
11月22日(月)、本来なら休館日の月曜日ですが、24日に展示替えのため、開館です。

秋の京都で松園展、しかも開館時間の延長なし!
東京での評判も踏まえてもありえない!!

と思っておりましたが、どうしても私と松園の出会いの絵である「花がたみ」(何度観ても良い!)と今回のお目当ての「焔」には会いに行かねば。

twitterのお蔭で、夕方が比較的空いているということで、午後3時に入りました。
圧倒的なのはやはり「序の舞」。
その作品の大きさ、緊張感がびしびし伝わってきます。

homura_shoen.jpg「焔」(大正7年/1918、東京国立博物館蔵)
松園の作品は、着物の模様がすばらしく綺麗、薄手の着物や羽織りものや御簾の透け感が松園ならではの技量です。一気に引いたと思われる線の力量(これは日曜美術館でも銅版画家が言ってましたね)、実際に観るとまさにまさにです。
伝わってくるのは、京女の内に秘めたる凛とした強さと気品です。これは他の画家では描けない実体験でしょう。

これだけの松園の作品を一気に観られるのは、私の生涯ではもうないと感じました。
後期にまたでかけるのが楽しみです。後期は前期見られなかった絵だけを集中的に見るつもりです。


文責:licoluise 編集:京都で遊ぼうART


上村松園展は、12/12(日)まで開催されています。
25日からは後期展示が開始されました。
『序の舞』は残念ながら前期のみの展示でしたので入れ替わってしまっていますが、文章にも出てきた『焔』や『草紙洗小町』など、代表作が新たに展示されています!
前期に足を運ばれた方も、後期の方がお目当て!という方も、噂を聞いて気になっている...という方も、是非足を運んでみて下さいね。

licoluiseさんの仰っている通り、この規模で上村松園の作品を(それも代表作ばかり)一気に見ることが出来る機会はこの先はほとんどないかも...お見逃し無く!
(twitterでも#shoen2010のハッシュタグで上村松園展の情報が分かりますので、ご活用下さい)

なお、上村松園展については、より展覧会が楽しめる特集記事や、「京都で遊ぼうART」スタッフのレポートも掲載しておりますので、併せてご覧下さい。

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