Exhibitions展覧会
法然上人八百回忌特別展覧会 「法然 生涯と美術」
鎌倉仏教のトップランナー、法然。
平安時代末期、人々の救済のために専修念仏を唱えた法然は、鎌倉時代における仏教改革運動のトップランナーとしてよく知られています。
法然は、長承二年(1133年)美作の国(現・岡山県)の武士の家に生まれました。父を亡くした後に、その遺言に従って出家、比叡山で修学します。しかし、隠 の道を選んで比叡山西塔黒谷に隠棲し、その地で「財力がなく仏や寺院を造立できず、また厳しい修行にも耐えられない弱い立場の人々をいかにして救うべきか」を探ります。
そして一切経(仏典、およびその注釈書をまとめた本)を読み、称名念仏にその道を見出しました。比叡山を出て絡東吉水(現・京都市東山区)に草庵を構えたのちは、専修念仏の教えを広めることに努めました。
法然の教えは、天皇や公家、武家、さらに庶民にまでひろく浸透していきましたが、一方で、専修念仏の交流に対して旧仏教側から、念仏停止を求める動きが激しくなりました。後鳥羽上皇(1180-1139)の女官の出家が契機となって、念仏は停止させられ、法然は讃岐(現・香川県)に配流となりました。その後赦されて帰京、まもなく、大谷(現・京都市東山区)の地で80年の生涯を閉じました。
今回は、そんな法然の伝記の集大成ともいえる、国宝『法然上任絵伝 四十八巻』を中心に、ゆかりの品々をほぼ一堂に紹介する史上初の大回顧展です。これらの資料と押して法然の生涯を追うことで、人物像、思想と行動、さらに同時代の人々との関係をひもとき、人間法然を浮かび上がらせます。
あわせて、放念に対する信仰の表現である『御影』、『絵伝』のさまざまな広がりを紹介するとともに、法然や弟子たちの活躍をしのばせる寺院の名宝の数々を紹介します。
※専修念仏とは
口称念仏(口で唱える念仏、称名念仏とほぼ同意)に専念することを指します。口称念仏は簡単な反面、修行としては低劣なものと従来は考えられていました。法然は「末法以降の迷 える人々のために阿弥陀如来はわざわざ口称念仏を唯一の優れた修行として選んだ」とし、口称念仏に専念するように説きました。
平安時代末期、人々の救済のために専修念仏を唱えた法然は、鎌倉時代における仏教改革運動のトップランナーとしてよく知られています。
法然は、長承二年(1133年)美作の国(現・岡山県)の武士の家に生まれました。父を亡くした後に、その遺言に従って出家、比叡山で修学します。しかし、隠 の道を選んで比叡山西塔黒谷に隠棲し、その地で「財力がなく仏や寺院を造立できず、また厳しい修行にも耐えられない弱い立場の人々をいかにして救うべきか」を探ります。
そして一切経(仏典、およびその注釈書をまとめた本)を読み、称名念仏にその道を見出しました。比叡山を出て絡東吉水(現・京都市東山区)に草庵を構えたのちは、専修念仏の教えを広めることに努めました。
法然の教えは、天皇や公家、武家、さらに庶民にまでひろく浸透していきましたが、一方で、専修念仏の交流に対して旧仏教側から、念仏停止を求める動きが激しくなりました。後鳥羽上皇(1180-1139)の女官の出家が契機となって、念仏は停止させられ、法然は讃岐(現・香川県)に配流となりました。その後赦されて帰京、まもなく、大谷(現・京都市東山区)の地で80年の生涯を閉じました。
今回は、そんな法然の伝記の集大成ともいえる、国宝『法然上任絵伝 四十八巻』を中心に、ゆかりの品々をほぼ一堂に紹介する史上初の大回顧展です。これらの資料と押して法然の生涯を追うことで、人物像、思想と行動、さらに同時代の人々との関係をひもとき、人間法然を浮かび上がらせます。
あわせて、放念に対する信仰の表現である『御影』、『絵伝』のさまざまな広がりを紹介するとともに、法然や弟子たちの活躍をしのばせる寺院の名宝の数々を紹介します。
※専修念仏とは
口称念仏(口で唱える念仏、称名念仏とほぼ同意)に専念することを指します。口称念仏は簡単な反面、修行としては低劣なものと従来は考えられていました。法然は「末法以降の迷 える人々のために阿弥陀如来はわざわざ口称念仏を唯一の優れた修行として選んだ」とし、口称念仏に専念するように説きました。
展覧会概要
期間 | 2011/03/26(土) 〜 2011/05/08(日) |
---|---|
会場・開催場所 |
京都国立博物館
|
時間 | 9:30~18:00(ただし、金曜日は20:00まで夜間開館/入館は閉館30分前まで) |
休館日 | 月曜日 (ただし、5月2日は閉館) |
料金 | 一般:1,200円(前売 1,000円/団体 900円) 大学・高校生:800円(600円/500円) 中学・小学生:400円(300円/200円) |
注意事項等 | ※団体は20名以上 ※この料金で同時開催の「特集陳列」もご覧になれます。 ※障害をお持ちの方と介護者(1名)は無料でご覧いただけます(入口にて障害者手帳をご提示下さい) ※京都国立博物館のキャンパスメンバーズ会員校の方は無料となります(入口にて学生証を提示して下さい) |
お問い合わせ |
TEL:075-525-2473 075-525-2473
(テレホンサービス) |
ホームページ | http://honen800.exh.jp/pc/ |
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