Exhibitions展覧会

円山応挙から近代京都画壇へ

2019/11/02(土) 〜 2019/12/15(日)

京都国立近代美術館 

18世紀の京都において写生画で爆発的な人気を博した円山応挙と、彼に学び独自の画風を確立した呉春。二人を源泉とする円山・四条派はその後竹内栖鳳ら近代の京都画壇を代表する画家たちを輩出しました。この展覧会では、応挙・呉春から近代へ至る系譜を追い、その全貌と京都画壇の様相の一端に迫ります。

今から約250年ほど前の江戸時代、18世紀の京都に彗星の如く現れた絵師・円山応挙。
彼は徹底した実物写生の精神に基づいた写生画というジャンルを切り開きました。当時主流であった狩野派の絵に堅苦しさと不満を覚え始めていた京都の人々は、応挙の精緻で新しい画風に魅了され、写生画は爆発的な人気を博します。たちまち京都を代表する人気絵師となった応挙は「円山派」という一派を形成しました。

その後、多くの絵師たちが応挙に続き、中でも呉春は最初は南画の名手・与謝蕪村に学んだ後、師の没後は応挙の画風を学び、部そんな洒脱な情趣に応挙の写生画を合わせた独自の画風を確立しました。呉春の一派は「四条派」と呼ばれるようになります。
応挙と呉春、両派を合わせた「円山・四条派」は、その後の京都の画壇において大きな影響力を示すようになります。円山・四条派からは、塩川文麟、森寛斎、幸野楳嶺等を経て、近代京都画壇を牽引した竹内栖鳳、山元春挙、上村松園など、優れた画家たちが多数輩出されました。

今回の展覧会では、応挙・呉春から近代へ至る系譜を負うことで、円山・四条派の全貌に迫るとともに、京都画壇の様相の一端を明らかにします。

また、特別展示として、”応挙寺”とも呼ばれる兵庫県香住町の寺院・大乗寺にある円山応挙と息子応瑞筆の襖絵を実際の空間をイメージしての再現展示を行います。応挙が客殿各室の全体構成を考え、一門を率いてあたった大作です。京都では役24年振りの公開、この機会にご高覧ください。

※前期・後期で大幅な展示替がございます。【前期】11月2日~11月24日/【後期】11月26日~12月15日
※特別展示の大乗寺襖絵は京都展では通期展示となります。

 

展覧会概要

期間 2019/11/02(土) 〜 2019/12/15(日)
会場・開催場所 京都国立近代美術館
時間 9:30~17:00(金・土曜日は20:00まで/入館は閉館30分前まで)
休館日 月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)
料金 一般:1,500円(1,300円)
大学生:1,100円(900円)
高校生:600円(400円)
注意事項等 ※()内は20名以上の団体料金 ※中学生以下・心身に障がいがある方とその付添者1名は無料(証明できるものをご提示ください) ※上記料金にてコレクション展もご覧いただけます
お問い合わせ TEL:075-761-4111075-761-4111
ホームページ https://okyokindai2019.exhibit.jp

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