Exhibitions展覧会

御所人形 相撲 京都国立博物館
御所人形 相撲 京都国立博物館
金剛力士立像 吽形 京都国立博物館
金剛力士立像 吽形 京都国立博物館
祇園祭礼図屏風(右隻) 京都国立博物館
祇園祭礼図屏風(右隻) 京都国立博物館

特別企画「オリュンピア×ニッポン・ビジュツ」

多神教を奉じた古代ギリシア世界と日本の信仰風習。これを対比させながら、京都国立博物館に収蔵・寄託されている名品の数々をお楽しみいただく特別企画展です。

ギリシア南部に位置する都市・オリュンピアは、ギリシアの神々を統べる主神・ゼウスを祀る特別な神域でした。そのオリュンピアで4年に一度開催される競技大会オリュンピア大祭、所謂古代オリンピックは、ギリシア全土に知られた重要な祭典でした。
神々に捧げる奉納競技としての意味もあったこの祭典が開かれると、戦争中の都市国家も停戦し、各地から押し寄せる参詣者を目当てに商人が集い、詩人や音楽家は祭典のスポンサーだった貴族たちの目を引いて職を得ようと躍起になり、神殿には立派な奉納品が並びました。そして競技大会に出場する選手たちは、栄誉のために心身を鍛え上げて神前に臨みました。ひとたび勝利すれば、連日の祝宴に酔いしれ、自身の肖像を神域に奉納する権利を手にし、地元では生涯にわたって好待遇を得ました。

一方、日本でも神々を祀り、その神前で技を競い心身を鍛えて臨む行事は行われていました。馬の速さを競う競べ馬や、馬上で弓を射る技を競う流鏑馬といった武術をはじめ、相撲、蹴鞠、鷹狩など体力系の行事のほか、詩の腕前を競い合う歌合せや、音曲・舞といったものも奉納されました。会場となった神社や寺院なの聖地の門前は出店や芸能者で大いににぎわい、人々は勝利を祝い神々と共に宴を楽しんだのです。

今回の展覧会では、古代ギリシアの文化を入口に、京都国立博物館の古美術の多彩な名品をご紹介します。祭りの行列を描いた屏風絵や、美しい武具甲冑、肖像画や宴会の道具など、思いがけない出会いがいっぱいの会場です。日本美術の初心者にも上級者にも発見の場となり、古代オリンピックにも親しむ機会ともなれば幸いです。

展覧会概要

期間 2021/06/05(土) 〜 2021/07/04(日)
会場・開催場所 京都国立博物館
平成知新館 2階・1階
時間 9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日 月曜日
料金 一般:700円
大学生:350円

※上記料金で当日の平成知新館の全展示をご覧いただけます。
※大学生の方は学生証をご提示ください。
※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料です(年齢のわかるものをご提示ください)。
※障害者手帳等をご提示の方とその介護者1名は無料です。
※キャンパスメンバーズは、学生証または教職員証をご提示いただくと無料になります。
注意事項等

※新型コロナウイルス感染症対策のため、来場の際はマスクの持参・着用、手指の消毒等にご協力をお願いいたします。
※状況によりやむを得ず予定が変更となる場合がございます。最新情報は施設の公式ホームページ等をご確認ください。

お問い合わせ TEL:075-525-2473075-525-2473
※テレホンサービス
ホームページ https://www.kyohaku.go.jp/jp/project/olympia_2021.html

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