Exhibitions展覧会

木喰上人《地蔵菩薩像》1801年 日本民藝館蔵
木喰上人《地蔵菩薩像》1801年 日本民藝館蔵
黒田辰秋《拭漆欅真鍮金具三段棚》1927年 河井寛次郎記念館蔵
黒田辰秋《拭漆欅真鍮金具三段棚》1927年 河井寛次郎記念館蔵
《馬ノ目皿》19世紀 アサヒグループ大山崎山荘美術館蔵
《馬ノ目皿》19世紀 アサヒグループ大山崎山荘美術館蔵
《霰釜》18世紀 日本民藝館蔵
《霰釜》18世紀 日本民藝館蔵
河井寬次郎《鉛釉象嵌抽象文鉢》1937年頃 日本民藝館蔵
河井寬次郎《鉛釉象嵌抽象文鉢》1937年頃 日本民藝館蔵
富本憲吉《色絵福貴文字文角筥》1936年 日本民藝館蔵
富本憲吉《色絵福貴文字文角筥》1936年 日本民藝館蔵
松乃鰻寮(旧松乃茶寮) 一階応接室 写真提供:松乃鰻寮
松乃鰻寮(旧松乃茶寮) 一階応接室 写真提供:松乃鰻寮

特別展「民藝誕生100年―京都が紡いだ日常の美」

「民藝」という言葉は、1925年に思想家の柳宗悦と陶工の河井寬次郎・濱田庄司が京都に集い交遊と議論を深めるなかで誕生しました。それから100年を迎えることを機に、「民藝」と「京都」の関わりに焦点を当てた展覧会を京都市京セラ美術館にて開催します。

1923年、関東大震災で被災した柳宗悦は、翌年に京都へ転居し、その後約10年にわたり居住しました。その際に柳は一体の木喰仏(江戸時代の僧・木喰上人が制作した仏像)を伴っており、それに興味を持った濱田庄司と河井寬次郎が集い、親交を持ちます。彼らは木喰仏の調査旅行、そして京都の朝市での雑器の蒐集活動を通して「民衆的なる工芸」=「民藝」という言葉を生み出しました。
民衆の日常生活に美を見出す「民藝」の歩みは、社会が近代化するなかで人々の衣食住の概念を変革させていくものであり、その活動は京都から日本、そして世界へと広がっていきます。

本展では、「民藝」が誕生するきっかけとなった「木喰仏」をはじめ、初期の民藝の中心となった上加茂民藝協団で活動した黒田辰秋、青田五良らの作品を紹介。
また、民藝を象徴する建物「民藝館」「三國荘」のために制作された河井寬次郎や濱田庄司、バーナード・リーチらの工芸作品、そして柳宗悦らによる日本全国の蒐集品や、芹沢銈介、棟方志功などの民藝関連作家の優品を展示します。

また、英文学者の寿岳文章、京菓子の鍵善良房、牛肉水炊きの祇園十二段家、民藝の建築を推し進めた上田恒次など、京都における民藝運動の推進者や支援者をめぐる作品や資料などもあわせて展示し、京都と民藝との関わりを総合的に紹介します。

PODCAST

展覧会概要

期間 2025/09/13(土) 〜 2025/12/07(日)
会場・開催場所 京都市京セラ美術館
本館 南回廊1階
時間 10:00~18:00(入場は17:30まで)
休館日 月曜日(祝日の場合は開館)
料金 一般:2,000円(1,800円)
大学・高校生:1,500円(1,300円)
中学生以下:無料
ペアチケット:3,400円(一般・前売のみ)
※()内は前売および20名以上の団体料金
※前売券は9/12(金)23:59までの販売です
※学生料金で入場の方は学生証をご提示ください
※障がい者手帳等をご提示の方ご本人と同伴の介護者1名は無料
注意事項等 状況により、やむを得ず予定が変更となる場合がございます。最新情報は京都市京セラ美術館のWebサイトをご確認ください。
お問い合わせ TEL:075-771-4334075-771-4334
ホームページ https://kyotocity-kyocera.museum/exhibition/20250913-20251207

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