Exhibitions展覧会
京都新聞創刊140年記念 川勝コレクション 鐘渓窯 陶工・河井寛次郎
近代日本を代表する陶工(陶芸家)の一人である河井寬次郎。その初期から最晩年までの代表作を、京都国立近代美術館所蔵の川勝コレクションから約250点一堂に展示します。河井と親交の深かった川勝堅一との友情がが育んだ珠玉のコレクションを、関連作家の作品や資料と共に紹介。この機会にぜひご高覧ください。
近代日本を代表する陶工(陶芸家)の一人である河井寬次郎。初期は中国・朝鮮陶磁を手本とした作風で高い評価を得ましたが、その後、創作の方向を大きく転換し民藝運動に参画。暮らしと創作の密接な関係において作陶活動を展開していきます。河井の作品における造形性は、晩年に向かうほどますます意欲的となり、「生命」の喜びに溢れたものとなりました。
京都国立近代美術館は、質、量ともに最も充実した河井寬次郎作品(川勝コレクション)を所蔵しています。これらは河井と親交の深かった故・川勝堅一氏が形成したもので、計425点にも上るコレクションは、初期から最晩年にいたるまでの河井の代表作を網羅しており、その仕事の全貌を物語る「年代作品字引」となっています。
川勝堅一氏は、髙島屋東京支店の宣伝部長、髙島屋の総支配人、横浜髙島屋専務取締役などを務めた人物です。河井と川勝の長年にわたる交友は、大正10(1921)年に髙島屋で開催した河井の第1回創作陶磁展にまで遡ります。コレクションについて川勝は「これは、川勝だけの好きこのみだけでもなく、時として、河井自らが川勝コレクションのために作り、また、選んだものも数多いのである」と回想し、さらに「河井・川勝二人の友情の結晶」だとも述べています。
また、川勝コレクションを特別なものとしている点は、昭和12(1937)年のパリ万国博覧会、昭和32(1957)年のミラノ・トリエンナーレ国際陶芸展でのグランプリ受賞作品が含まれていることですが、これらは出品を固辞する河井に対して、川勝が河井に無断で自身のコレクションから出品したものでした。
今回の展覧会では、川勝コレクションの中でも初期から晩年にいたる河井寬次郎作品の名品約250点を一堂に展示します。また、河井と交遊関係のあった富本憲吉、バーナード・リーチ、濱田庄司ら他作家の作品も、京都国立近代美術館の所蔵品から併せてご紹介するほか、河井寛次郎記念館所蔵品等の関連資料も同時に展示いたします。この機会にぜひご高覧ください。
展覧会概要
期間 | 2019/04/26(金) 〜 2019/06/02(日) |
---|---|
会場・開催場所 |
京都国立近代美術館
|
時間 | 9:30~17:00(金・土曜日は20;00まで/入館は閉館30分まえまで) |
休館日 | 月曜日・5月7日(火) ※ただし4月29日・5月6日は祝日のため開館 |
料金 | 一般:1,300円(1,100円) 大学生:900円(700円) 高校生:500円(300円) |
注意事項等 | ※()内は20名以上の団体料金 ※障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで無料。 ※上記料金でコレクション展も観覧いただけます。 |
お問い合わせ | TEL:075-761-4111075-761-4111 |
ホームページ | http://www.momak.go.jp/ |
関連アートイベント
該当するアートイベントはございません。
関連記事
該当する記事はございません。