Exhibitions展覧会

裏千家15代家元 鵬雲斎千玄室の茶

2011/04/09(土) 〜 2011/09/19(月)

茶道資料館(ちゃどうしりょうかん) 

2011年4月19日に88歳の誕生日を迎える、十五代(先代)裏千家家元・鵬雲斎千玄室大宗匠。これを記念し、今日までの彼の自筆の掛物(書)や自作の茶碗、茶杓、好みの茶道具、絵画や美術工芸品などのコレクションを展示。鵬雲斎の足跡を紹介致します。

「鳳凰蒔絵黒平棗 鵬雲斎好」11代中村宗哲作
裏千家の十五代家元(先代)である、茶道資料館館長・鵬雲斎千玄室大宗匠。

鵬雲斎千玄室は大正12年(1923)の、14代無限斎の嫡男として生まれ、祖父である13代円能斎より「政興」と名付けられました。
昭和24年 (1959)に大徳寺にて得度(僧侶となるための儀式。千家の茶道家元は必ずこれを行います)を受け、鵬雲斎玄秀宗興居士となり、翌年には若宗匠(正式な家元の後継者)となりました。そして、昭和39年(1964)、父・無限斎の逝去に伴い、裏千家15代家元を継承しました。

さて、鵬雲斎大宗匠は、国内はもとより海外への茶道普及活動を積極的に行っています。
その活動の原点は、太平洋戦争にあります。戦争時に海軍士官として特別攻撃隊員、すなわち「特攻隊」の一員となった彼は、多くの戦友たちの死と自分の生死の境目を目の当たりにしました。
敗戦後、ショックと虚脱感に襲われますが、その際に父・無限斎がアメリカの進駐軍の将校に毅然とした態度で茶を教えている姿を目にします。戦争に負けはしたが日本文化は負けてはいない、と文化の持つ力の強さを再認識した彼は、以後茶道をもって世界平和に貢献することを、生涯の目的としたのです。
この後、昭和26年(1951)に日本文化使節として初の渡米を果たし、48年(1973)から「一碗からピースフルネスを」の理念を提唱し、世界62ヶ国を歴訪、茶道文化の浸透・発展と世界平和の実現に向けた活動を展開しています。またさらに、海外への茶道普及の先駆けとなる多くの茶室を寄贈し、茶道の拠点作りをしてきました。長年のそうした努力に対し、平成9年(1997)には文化勲章が授与されました。
平成14年(2002)に16代坐忘斎に裏千家家元を譲った後も、日本文化の普及と世界平和の実現に向けて日本・国連親善大使、日本国 観光親善大使として、さらなる活動を展開しています。

この度の展覧会は、鵬雲斎大宗匠が4月19日に88歳の誕生日を迎えることを記念し、今日までの彼の自筆の掛物(書)や自作の茶碗、茶杓、好みの茶道具、絵画や美術工芸品などのコレクションを展示。鵬雲斎の足跡を紹介致します。

展覧会概要

期間 2011/04/09(土) 〜 2011/09/19(月)
会場・開催場所 茶道資料館(ちゃどうしりょうかん)
時間 9:30~16:30(入館は16:00まで)
休館日 休館日:月曜日、6/27~30(展示替期間)
※ただし、5/2、7/18、8/1、9/19は開館致します。
料金 一般:500円
大学生:400円
中高生:300円
小学生以下・及びメンバーシップ加盟校の方は無料
注意事項等 ※団体割引は20名以上
お問い合わせ TEL:075-431-6474075-431-6474
FAX:075-431-3060
ホームページ http://www.urasenke.or.jp/textc/gallery/tenji/tenjinext/tenji.html

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