Exhibitions展覧会
リュイユ―フィンランドのテキスタイル:トゥオマス・ソパネン・コレクション
フィンランドの伝統的な織物「リュイユ」。古くから寝具やタペストリー、敷物として親しまれ、近代には画家がデザインを手掛けるなど時代に合わせた新たなデザインが数多く生み出され、テキスタイル・アートとしても展開しています。本展はそのリュイユの歴史を18世紀~現代までの優れた作品で辿る、日本初の展覧会です。
リュイユは、フィンランドのアイデンティティが現れた織物だと言われます。その歴史における大きな転換点となったのは、1900年のパリ万博でした。この時設置されたフィンランド館を飾ったのは、画家のアクセリ・ガッレン=カッレラがデザインしたリュイユ《炎》。曲線的で左右非対称のモチーフを大きく配した新たなデザインは、当時ロシア帝国からの独立を視野にしていたフィンランドの、ナショナル・ロマンティシズムの一端を担いました。
新たなデザインのリュイユは時代の変化と共に生み出され、1950年代にはガラスや陶芸と同様にミラノ・トリエンナーレ等に出品、受賞を重ねました。多くの優れたデザイナーが活躍し、リュイユは「フィンランド・デザイン」として国際的な評価を得ます。
そして現在では、作家が自ら手掛ける作品も多く、造形や素材は多様化し、リュイユの表現の幅はさらなる広がりを見せています。リュイユの歴史は、いわば近代以降のテキスタイル・アートの変遷を凝縮した物語なのです。
今回の展覧会では、フィンランド国立博物館と並ぶリュイユの優れたコレクションとして著名な、トゥオマス・ソパネン・コレクションの作品を日本初公開。「フィンランド・デザイン」としてリュイユが知られるようになった1950年代以降の代表作を中心に、約40点を選りすぐってご紹介します。
この機会にぜひご高覧ください。
展覧会概要
期間 | 2023/01/28(土) 〜 2023/04/16(日) |
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会場・開催場所 |
京都国立近代美術館
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時間 | 10:00~18:00 ※金曜日は20:00まで(2/3、2/10、4/14を除く) |
休館日 | 月曜日 |
料金 | 一般:430(220)円 大学生:130(70)円 ※()内は20名以上の団体料金 ※高校生以下・18歳未満・65歳以上、心身に障がいのある方と付添者1名、母子・父子家庭の世帯員の方は無料(入場時に証明できるものをご提示ください) ※上記料金でコレクション展も併せてご覧いただけます |
注意事項等 |
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お問い合わせ | TEL:075-761-4111075-761-4111 |
ホームページ | https://www.momak.go.jp/ |
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