Exhibitions展覧会
アンディ・ウォーホル・キョウト / ANDY WARHOL KYOTO
1980年代、アメリカ・ニューヨークを拠点に活躍し世界のアートシーンを牽引したアーティスト、アンディ・ウォーホル(1928-87)。その初期から最晩年までの作品を一挙に紹介する大回顧展です。
アメリカペンシルベニア州ピッツバーグに生まれたアンディ・ウォーホルは、大学卒業後ニューヨークへ移住、商業デザイナーとしてキャリアをスタートさせます。その際、線画にのせたインクを紙に転写する「ブロッテド・ライン」という手法のイラストレーションが評判となり、30代でアーティストとして本格的に制作を始めます。1960年代以降になるとニューヨーク市内に「ファクトリー」と称するスタジオを設け、当時目覚ましい経済成長のさなかにあったアメリカの大量消費社会を背景に、版画技法のシルクスクリーンを用いた「大量生産」のアジテーションとも呼べる作品を次々と発表します。また、キャンベル・スープやコカ・コーラなど当時広く普及していた人気商品や、マリリン・モンロー、エルヴィス・プレスリーなど数多くの有名人をモチーフとした作品を次々に制作・発表。「ポップ・アートの旗手」として活動するとともに、新たなポップ・カルチャーを定義。アートのみならず音楽、ファッション、マスメディアなどさまざまなジャンルの表現に影響を与えました。
この大回顧展では、商業イラストレーター時代の初期作品から、1960年代の事故や死をテーマに描いた「死と惨事」シリーズ、アンダーグラウンド映画やテレビ番組などの映像作品、有名人たちの注文肖像画、カトリックの生い立ちにも触れる晩年の作品まで、ウォーホルの生涯における創作活動を包括的に展示。大きく5つの章に分け、時代背景や作品の主題、コンセプトなど様々な視点からウォーホル作品を楽しめる構成となっています。
また、ウォーホルにとって日本は特別な場所でもありました。1956年の世界一周旅行の際、初来日したウォーホルは旅行中の訪問地の中で最も長い2週間近くを日本で過ごし、京都にもその際に訪れています。その後もウォーホルは日本に関心を寄せ続け、1974年には再来日しています。
本展では「ウォーホルと日本そして京都」の章内で、ウォーホルが日本滞在時に描いた訪問地のスケッチやドローイング作品をはじめ、版画や写真、旅先で買い求めたお土産、私的に収集していた着物など日本にゆかりのある品々を紹介。最新情報を交えながら、ウォーホルが多くのインスピレーションを受けた日本、そして京都との関係に注目します。
展示品はすべてウォーホルの故郷・ピッツバーグにあるアンディ・ウォーホル美術館の所蔵品で、絵画や彫刻、映像など多彩な作品が登場します。そのうち、門外不出の《三つのマリリン》を含む100点以上が日本初公開作品です。アンディ・ウォーホルの内面に迫る注目の展覧会、ぜひご高覧ください。
展覧会概要
期間 | 2022/09/17(土) 〜 2023/02/12(日) |
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会場・開催場所 |
京都市京セラ美術館
新館 東山キューブ |
時間 | 10:00~18:00(入場は17:30まで) |
休館日 | 月曜日(祝日の場合は開館)、年末年始(12/28~1/2) |
料金 | 一般:《土日祝》2,200円(2,000円)《平日》2,000円(1,800円) 大学・高校生:1,400円(1,200円) 中学・小学生:800円(600円) ※()内は20名以上の団体料金 ※障がい者手帳をお持ちの方(要証明)と同伴の介護者1名は無料 ※未就学児無料(要保護者同伴) ※図録/グッズ付など、その他限定チケットの詳細は展覧会公式Webサイトをご確認下さい。 |
注意事項等 |
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お問い合わせ | TEL:075-771-4334075-771-4334 |
ホームページ | https://www.andywarholkyoto.jp/ |
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