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【速報】「パウル・クレー おわらないアトリエ」展に行って来ました!

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3月12日(土)~5月15日(日)に京都国立近代美術館にて開催の「パウル・クレー おわらないアトリエ」展。
その内覧会&記者発表会にスタッフSが行ってまいりました!
速報ということで、教えて戴いた見どころやポイントなどをご紹介します。


国立のミュージアム初のクレー展は、ひと味違います。


日本でも大変ファンの多いパウル・クレー。今までも展覧会は全国のあちこちで開催されてきました。しかし意外なことに、国立の施設での大規模な展覧会はほとんど行われていなかったのだそうです。

国立初の大規模なクレー展となる今回は、当初から「今までにない切り口のクレー展」ということで企画がされていたそうで、「クレー作品が物理的にどのように作られたかを知ってもらう」が全体のコンセプトなとなっています。

クレーにとって「作品の作り方」は、緻密な記録を本人が残しておくほど、とても大切なものでした。
作品ができるまでの繊細なプロセス。それはクレーが何を考えてその作品を生み出していったのか、その課程でもあります。
今回の展覧会ではその課程をよく知ることができる作品が、クレーの故郷・ベルンのパウル・クレーセンター所蔵品を中心に、約170点セレクトされています。

6つのステージでクレーの「作品の作り方」を知る!

展覧会は6つの章で構成されています。

最初はクレーが自分で撮影していたアトリエの写真と、そこに写っている作品を併せて紹介する「アトリエの中の作品たち」。
クレーは引越しをする前など、何かの節目によく自分のアトリエを写真に収めていたそうで、実際にクレーがどんな場所で作品を創っていたのかを知ることができます。
また、展示されている写真パネルには番号が記載されており、対応する作品がすぐ横に展示されているんです!
作品の配置が写真の中のアトリエと同じようにしてあるところもあり、何だかクレーのアトリエに実際に来ているような感覚も味わえます。

その後は実際の作品作りのプロセスを、技法毎に作品を分けて紹介しています。

クレーが独自に生み出した、「油彩転写」(素描を黒い油絵の具を塗った紙をカーボン紙のようにして、線を針でなぞって転写、水彩絵の具で色をつけるもの)を紹介する章では、素描と、版画・彩色画が並べて展示されており、比較しながら見ることができます。

他にも、仕上げた作品を二つ以上に切り離して分解し、それをパーツのように組み合わせて再構成してしまったり、完全に別の作品となってしまった「切断」の作品。
そして今まであまり知られていなかった、両面に絵が描かれている「両面作品」。

クレーの色々な「作品の作り方」が、具体的な作品を通して紹介されています。

ここでの展示で特に面白いのが、展示パネルの配置。
何故か斜めに配置されていたりと、ちょっと迷路のように空間がしきられているんです。
これはクレーが作品を創る際に「考えている」感覚を、体全体で味わって欲しいという演出があるのだとか。会場をうろうろしていると、「クレーの頭の中を探検」してみる感じが味わえそうです。

そして、最後にはクレーが自分の作品の中でも「特別クラス」として、販売しなかった作品も紹介。
特に傑作!という分類ではなく、これはクレーが自分の作品の中でも特に、「この作品の技法は他の手本になるな」と考えたものや、特に思いいれが深い作品として手元に残したものです。
クレーの作品の「集大成」。一連の「作り方」を見た後に見ると、どうしてクレーがそれを残したのか、わかるかもしれませんよ...?

アトリエそのものを美術館に再現!

作品以外にも、今回必見!なのが美術館に再現された「クレーのアトリエ」。
クレーが晩年に使っていたスイス・ベルンのアトリエが、そっくりそのままの大きさで作られているんです!ドアや窓枠はなんと実際に使われていたもの。
部屋に入ることももちろんできるので、クレーの作品の生まれ故郷を体で味わうことができます!
こちらは是非お見逃しなく!

他にも、展覧会には工夫がいっぱい。
チラシや図録にも、クレーの作品作りの技を体験できるしかけが施されています。

ただ作品自体を楽しむだけでなく、その前の段階から味わえる内容に感じました。
これを見れば、クレーの頭の中が少しわかってしまうかも?
是非、会場でご体感を!!

※ちなみに、twitterでは#klee2011のハッシュタグで見に行った方の感想や、耳寄り情報がチェックできます。「京都で遊ぼうART」も随時寄稿中。こちらも是非ご覧下さい。

関連リンク

パウル・クレー展-おわらないアトリエ
京都国立近代美術館

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