Exhibitions展覧会

魅惑の赤、きらめく金彩 加賀赤絵展

2013/01/06(日) 〜 2013/01/21(月)

京都高島屋 7階グランドホール 

江戸時代に加賀(石川県)で生まれた九谷焼、特に「加賀赤絵」と呼ばれる品々はその金と赤の美しい色絵で多くの人を魅了しています。明治には万博に出品されてヨーロッパに九谷焼のブームを興しました。展覧会では江戸から明治、近代までの加賀赤絵の名品150点そ一同に展示します。華やかな美の系譜をお楽しみください。

知られざる九谷焼の赤絵、「加賀赤絵」。
中国との交易を通じて日本にもたらされた陶磁器の名品は、大名や大商人、茶人たちに大きな憧れをもって受け入れられました。

華やかな赤絵は人々の心を魅了し、茶の湯や食文化の円熟と共にわが国独自の発展をとげました。
特に、加賀赤絵誕生には、京都の名工・青木木米(あおき・もくべい)と永楽和全が深く関わっています。

加賀藩は、江戸時代後期に青木木米を招き、藩の春日山窯で中国赤絵の写しなどを作らせようとしました。その技術と意匠は、若杉窯、宮本屋窯など再興九谷諸窯に受け継がれるうちに細描化し、全面を小紋と絵画で埋め尽くした独自の作風を生み出しました。

鶏声磯ヶ谷美術館蔵
また、幕末には永楽和全が金彩の技術を伝え、きらびやかな赤絵金彩が出現します。
明治に入ると、赤と金で彩られた九谷焼は主力輸出品のひとつとなり、1876年のフィラデルフィア万国博覧会や1878年の第3回パリ万国博覧会に出品され、ヨーロッパでは九谷焼の一大ブームが起こりました。
1887年には、九谷焼が陶磁器輸出額の第1位となり、九谷焼全生産量の約8割が輸出されました。

この展覧会では、加賀藩主・前田利常が寄進したとされる中国・明時代の「万暦赤絵五彩大花瓶」から、江戸時代の再興九谷諸窯、万博などに陳列されたジャパン・クタニ、そして富本憲吉や北大路魯山人など近現代作家まで、加賀赤絵の名品約150件を一堂に集めて展示します。
その華やかな美の系譜をお楽しみください。

展覧会概要

期間 2013/01/06(日) 〜 2013/01/21(月)
会場・開催場所 京都高島屋 7階グランドホール
時間 10:00~20:00(最終日は17:00まで/入場は閉場30分前まで)
休館日 会期中無休
料金 一般:800円
大学・高校生:600円
中学生以下無料
注意事項等 ※トワイライトサービス:18:00以降の入場は半額となります。
お問い合わせ TEL:075-221-8811 075-221-8811
(京都高島屋代表)

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