Exhibitions展覧会
特別展「高麗仏画 香りたつ装飾美」
朝鮮半島の高麗王朝後期(13~14世紀)に生み出された高麗仏画は、柔和な表情、繊細なころのも文様、温かみのある雅な色彩など、どれも気品と善美に満ちています。現在世界にわずか160点しかないとされるその名品が、この度一堂に集います。日本国内ではまとめて見られる貴重な機会、ぜひご高覧下さい。
朝鮮半島の高麗王朝後期(13~14世紀)に生み出された、類まれな仏教絵画。それは王朝貴族の高い美意識と篤い信仰心の結晶でもありました。
阿弥陀如来、観音菩薩をはじめとするみほとけたちは、柔和な表情、繊細なころもの文様、温かみのある雅な色彩など、どれも気品と善美に満ちています。見るものの目を奪う華麗な装飾(荘厳)は、仏の徳を表すものでした。おおらかな御姿からは、中国・元王朝の支配に苦しみつつも多様な大陸文化を飲み込み深みある世界を醸した高麗人の心の豊かさが感じられるようです。
東アジア絵画史のなかでも独特の光彩を放ち、近年高く評価されている高麗仏画ですが、現存するのはその数世界にわずか160点あまりです。今回の展覧会では、長らく国内ではまとめて見る機会のなかった高麗仏画の名品が一堂に集います。修復後初公開となる重文《水月観音像(楊柳観音像)》(泉屋博古館蔵)を中心とした調査から、最新緻密な技巧に肉迫、朝鮮半島に花開いた知られざる荘厳の美の秘密を探ります。
※会期中、一部展示替がございます。
《水月観音像》の修理後初公開
重文《水月観音像(楊柳観音像)》(泉屋博古館蔵)は1323年に高麗王朝の宮廷画家・徐九方によって制作されたことが知られ、高麗仏画研究における貴重な資料とされています。
泉屋博古館では、画面の折れや亀裂など劣化が進んでいた《水月観音像》の全面解体修理を2013年から2年に渡り実施し、この度修理が完成した姿を初めて披露します。よみがえった観音の輝きを、この機会にお楽しみください。
超高精細!4K画像で楽しむ高麗仏画
今回の展示では、京都大学工学研究科で開発された高精細画像撮影・鑑賞システムを用い《水月観音像》の超高精細画像を4Kモニターにてご来館の皆様に自由にご覧いただけます。肉眼のみではわからない、細部にいたる美麗な仏画の魅力をぜひご覧下さい。
展覧会概要
期間 | 2016/11/03(木) 〜 2016/12/04(日) |
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会場・開催場所 |
泉屋博古館
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時間 | 10:00~17:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 月曜日 |
料金 | 一般:800円 高大生:600円 中学生:350円 小学生以下無料 |
注意事項等 | ※20名以上の団体は2割引となります ※障害者手帳ご提示の方は無料 ※上記料金で企画展・青銅器館両方の展示をご覧いただけます。 【特別連携企画】 会期中、奈良の大和文華館との特別連携企画を実施します。会期中に2館をめぐると入館料を割引いたします。詳細は下記「CHECK POINT」をご覧下さい。 【相互割引企画】 会期中、泉屋博古館・野村美術館・細見美術館の岡崎エリアの3つの美術館で、相互割引企画を実施します。詳細は下記「CHECK PONT」をご覧ください。 |
お問い合わせ | TEL:075-771-6411075-771-6411 |
ホームページ | http://www.sen-oku.or.jp/ |
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