Exhibitions展覧会

2016年秋の特別展「龍馬~未来への旅立ち」

2016/09/14(水) 〜 2016/12/25(日)

幕末維新ミュージアム 霊山歴史館 

薩長同盟や大政奉還の実現に尽力した幕末の風雲児・坂本龍馬。海援隊を率い、蝦夷地開拓も夢見た龍馬は新政府を見ることなく、凶刃に斃れました。今回の展覧会では、龍馬は未来に何を思い、何を残したのか、直筆の手紙や周辺の人びとゆかりの品々など初公開を含む数々の資料から探ります。

2016年は薩長同盟の成立から150年の節目にあたります。犬猿の仲だった長州藩と薩摩藩の同盟締結に尽力した坂本龍馬の功績は大きいものでした。この同盟によって薩摩藩は第二次長州征伐への参加を見送り、長州軍は幕府軍を撃退。この敗北により江戸幕府は政策を大きく転換させ、15代将軍に就任した徳川慶喜は軍政改革に着手、フランスの軍事顧問団を迎え入れます。対して薩摩藩や長州藩はイギリスとの関係を強化し、軍備の近代化を図りました。

龍馬は薩摩・長州と江戸幕府が全面戦争に突入すれば、国を二分する戦いとなり、西洋列強がその隙につけ入ってくることを危惧していました。そこで内戦を避けるために、大政奉還の実現を目指します。将軍が政権を自主的に朝廷に返上することで、武力倒幕派の大義名分を奪い戦いを防ごうとしたのです。しかし一方で、龍馬は薩長などの武力討幕派が力をつけている状況を考え、いざ戦争が起きた場合に備え海援隊はライフル銃の買い付けも行っています。

そんな中で、1867年、将軍・慶喜による大政奉還が行われました。目標が成ったことを受け、龍馬は次に幕府に代わる新政府について思いを巡らせます。とりわけ問題となったのは財政問題でした。龍馬は師の勝海舟や土佐藩主・山内容堂とも親交のある越前福井藩主・松平春嶽、そして政治顧問である横井小楠とのつながりもあり、福井藩にパイプを持っていました。そこで越前へ赴き、財政通である三岡八郎(由利公正)と会い、彼を新政府の財政顧問にするべきと推薦しました。龍馬はその後、越前から戻った京都の近江屋で凶刃に倒れ、志半ばで命を落とします。しかし龍馬の望みどおり、由利は明治新政府で徴士参与となり、財政のプロとして大いに活躍しました。

今回の展覧会では、坂本龍馬が未来に何を思い、何を残したのかを、初公開を含む数々の資料を通じて探ります。霊山歴史館所蔵の坂本龍馬関係資料をはじめ、福井市立郷土歴史博物館所蔵の松平春嶽ゆかりの逸品、山内容堂や徳川慶喜など関係する人々の貴重な資料など、約100点を公開します。この機会にぜひご高覧ください。

展覧会概要

期間 2016/09/14(水) 〜 2016/12/25(日)
会場・開催場所 幕末維新ミュージアム 霊山歴史館
時間 10:00~17:30
※11月12日~12月4日は18:30まで開館
※入館は閉館30分前まで
休館日 月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)
※9月19日・12月19日は開館
※11月12日~12月4日の間は無休
料金 大人:700円(600円)
高校生:400円(300円)
小中学生:300円(200円)
注意事項等 ※()内は20名以上の団体料金 ※友の会会員の方は無料(会員証をご提示ください)
お問い合わせ TEL:075-531-3773075-531-3773
FAX:075-531-3774
E-Mail office@ryozen-museum.or.jp
ホームページ http://www.ryozen-museum.or.jp

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