Exhibitions展覧会

2014年春季特別展~日米和親条約締結160年~「黒船来航と日本の夜明け」

2014/03/26(水) 〜 2014/05/06(火)

幕末維新ミュージアム 霊山歴史館 

霊山歴史館2014年度春季特別展のテーマは「黒船来航」。横浜開港資料館、京都市歴史資料館、横浜・武渓文庫などから、重要文化財をはじめとした多くの初公開資料を展示。幕末の動乱から明治維新へ至る、日本近代化の扉をこじ開けた大事件・黒船来航の意義・影響などをひも解きます。

「太平の眠りを覚ます上喜撰 たった四杯で夜も眠れず」

嘉永6年(1853)6月3日、浦賀沖にペリー提督率いる4艘のアメリカ艦船、通称「黒船」が来航し、日本に開国を迫りました。6日には艦隊は江戸湾(東京湾内)に進入、蒸気を吐き出して進む黒船の巨大な姿に民衆や江戸幕府は度肝を抜かれ、江戸の町は大騒ぎとなります。
結局、幕府はアメリカの強引なやり方に屈し、ペリーが持参したアメリカ大統領からの国書を受理する苦渋の決断をしました。

当時、江戸に滞在していた坂本龍馬は、故郷の父に対してこんな勇ましい内容の手紙を書き送っています。
「異国船がところどころに来航し、近いうちに戦が起こるでしょう。その時は異国人の首を討ち取って帰国いたします。」
手紙の内容のように、龍馬は異国と戦い追い払う「攘夷」を唱える若者の一人に過ぎませんでした。しかし当時は攘夷を唱えるものが多数派であり、幕末に開国論を唱えていたのはほんの一握りの人間だけでした。

何も策が無いまま国書を受け取ってしまった幕府も、回答を翌年に引き延ばすことが精一杯でした。結局、ペリーは来年に回答を求めて再来航することを告げ、退去します。
しかしこの後、日本は押し寄せる西洋列強国による植民地化の危機を、見事に乗り切ったのでした。

列強国と冷静に交渉し、毅然とした態度で粘り強い外交を行った幕臣たち。そして叡智を結集した志士たちの存在があったからこそ、日本は国難を乗り越え、近代国家への扉を押し開いていったのです。

霊山歴史館2014年度春季特別展では、日米和親条約締結160年を記念し、今回の展覧会では、日本近代化の扉をこじ開けた大事件・黒船来航をテーマに、その意義・影響などをひも解きます。横浜開港資料館、京都市歴史資料館、横浜・武渓文庫など多方面から、ペリー艦隊の来航を知らせる瓦版や黒船を迎える江戸の民衆の様子を描いた錦絵、密航を企てた際の吉田松陰関係の資料など、初公開を含む多彩な資料を展示します。

展覧会概要

期間 2014/03/26(水) 〜 2014/05/06(火)
会場・開催場所 幕末維新ミュージアム 霊山歴史館
時間 10:00~17:30(3月26日~4月6日、4月25日~5月6日は18:30まで)
※受付はいずれも閉館30分前まで
休館日 4月14日(月)、21日(月)
料金 大人:700円
高校生:400円
小中学生:300円
団体(20人以上)は各100円引き
お問い合わせ TEL:075-531-3773075-531-3773
FAX:075-531-3774
E-Mail office@ryozen-museum.or.jp
ホームページ http://www.ryozen-museum.or.jp

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