Exhibitions展覧会
2016年初夏の企画展 幕末維新の群像
ペリー来航を契機に江戸幕府は鎖国政策から開国へと舵を切り、それから尊王攘夷運動、そして維新へと時代は大きく動いていきます。今回は坂本龍馬や新撰組をはじめとした人々に関する資料や世相を反映した錦絵、刀剣や銃砲などの武具類を通し、激動の幕末を俯瞰します。
18~19世紀、欧米では産業革命が起こり、列強各国は世界中に市場を求めて進出していきました。その波は日本にも容赦なく押し寄せることになります。
文化5年(1808)、鎖国政策を続けていた徳川幕府を震撼させる事件が起こります。イギリスの軍艦フェートン号が敵対するオランダ船を拿捕しようと長崎港へ侵入、オランダ商館員たちを人質にとり、食料や水の提供を強要したのです。この「フェートン号事件」の後、日本近海には外国船が頻繁に姿を現し、事件も相次ぎました。
危機感を募らせた徳川幕府は、文政8年(1825)に「異国船打払令」を発し、武力で外国船を排除するよう諸般に命じます。しかし、アヘン戦争で清国がイギリスに敗れると、幕府は態度を軟化。欧米列強との戦争を避けるため、「薪水給与令」に切り替え、外国船への燃料や水の補給を受け入れるようになります。
そして、嘉永6年(1853)6月、浦賀沖にペリー率いるアメリカ艦隊が来航し、幕府に開国を迫ります。幕府は一度は回答を先送りしたものの翌年圧力に屈し、開国へ踏み切り、下田、箱館の2港を開きました。
これに対して全国各地から反発が相次ぎ、尊王攘夷運動が勢いを増していきます。志士たちは藩という枠を超えて同志と結託、世界の中の日本を意識して行動をとるようになります。そして時代は幕末動乱、倒幕へと大きく動き出していくのです。
今回の展覧会では、そんな激動の時代に活躍した坂本龍馬をはじめとする志士たちや、新選組などに関する資料、当時の世相を示す錦絵、刀剣などの展示品を通し、幕末を俯瞰します。
展示品には近日新たに歴史館に収蔵された土方歳三の愛刀のひとつ「大和守源秀國」のほか、西南戦争で西郷隆盛を介錯した刀や、龍馬暗殺犯のひとりとして知られる京都見廻組の今井伸郎の刀なども登場します。
日本を守るために戦い、命を投げ出した人々の思いを、展示品を通して感じてみてください。
展覧会概要
期間 | 2016/05/11(水) 〜 2016/07/10(日) |
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会場・開催場所 |
幕末維新ミュージアム 霊山歴史館
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時間 | 10:00~17:30(入館は30分前まで) |
休館日 | 月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館) |
料金 | 大人:700円(600円) 高校生:400円(300円) 小中学生:300円(200円) |
注意事項等 | ※()内は20名以上の団体料金 ※友の会会員の方は無料(会員証をご提示ください) |
お問い合わせ | TEL:075-531-3773075-531-3773 |
office@ryozen-museum.or.jp | |
ホームページ | http://www.ryozen-museum.or.jp |
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