Exhibitions展覧会

プリーモ・レーヴィ -アウシュヴィッツを考えぬいた作家-

アウシュヴィッツ強制収容所から奇跡的に生還したプリーモ・レーヴィ。彼の描いたアウシュヴィッツの冷静な記録や深い洞察に満ちた彼の作品や証言は、日本でも思想家や芸術家に多くの影響を与えています。本邦初公開の写真や資料は、私たちの心に深く刻まれるはずです。

ユダヤ系イタリア人としてアウシュヴィッツに送られ、奇跡的に生還したイタリアの化学者・作家、プリーモ・レーヴィ(1919-1987)。

彼はアウシュヴィッツの地獄を冷静に記録すると同時に、地獄を体験した後の困難な生を描き、さらにはアウシュヴィッツの意味を生涯にわたり問い続けました。

深い洞察に満ちた彼の作品や証言は、人間の暴力性とそこからの回復を考える際の貴重な手がかりとして日本でも思想家や芸術家を初め多くの人々に影響を与えています。しかし展示の機会はこれまでありませんでした。

この展覧会では、日本初公開の写真や資料を含め、日本で初めて本格的にプリーモ・レーヴィを紹介します。

プリーモ・レーヴィ プロフィール

1919年、北イタリア・トリノ生まれ。高校卒業後、トリノ大学理工学部に入学し化学を学ぶ。
1941年に卒業するが、在学中に制定されたユダヤ人を差別する「人種法」のため仕事が見つからず、身分を隠して鉱山で働いた。翌年スイスの製薬会社に就職するものの、トリノを占領するナチスに反抗し、反ファシズム運動を行っていた行動党の地下組織に入り、パルチザン部隊の仲間と山岳地帯にこもる。
しかし1943年に捕らえられ、アウシュビッツ強制収容所に移送される。その後第二次世界大戦が終わりソ連軍によって解放されるまでの約1年間を収容所で過ごした。
戦後イタリアに戻り、1947年に強制収容所での体験を記した『これが人間か(邦題:アウシュヴィッツは終わらない)』を出版。1958年には新版が発表され、世界的に高評価を得る。
その後同じくアウシュヴィッツの体験をテーマとした『休戦』(1963年)が大きな反響を呼び、カンピエッロ賞を受賞。イタリアを代表する作家として認められる。
1986年には評論集『溺れるものと救われるもの』を発表。しかし翌1987年に投身自殺を遂げた。

展覧会概要

期間 2011/10/22(土) 〜 2011/12/17(土)
会場・開催場所 【2023年9月まで休館】立命館大学国際平和ミュージアム
時間 9:30~16:30(入館は16:00まで)
休館日 休館日:月曜日、11月4日(金)、24日(木)
料金 大人:400円(350円)
中・高生:300円(250円)
小学生:200円(150円)
注意事項等 ※常設展も併せてご覧いただけます。 ()内は20名以上の団体料金です。 ※関西文化の日(11月12日、13日)は入場無料です。
お問い合わせ TEL:075-465-8151075-465-8151
FAX:075-465-7899
ホームページ http://www.ritsumei.ac.jp/mng/er/wp-museum/event/special/2011/exhibition2011_3.html

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