Exhibitions展覧会

2016年度春季特別展「WILL:意志、遺言、そして未来-報道写真家・福島菊次郎」【KYOTOGRAPHIE 2016】

立命館大学国際平和ミュージアムでは、KYOTOGRAPHIE2016との共同企画として、2015年に没した報道写真家・福島菊次郎の追悼展を開催します。広島の原爆被害に始まり、ベトナム戦争、公害問題、そして福島原発事故にいたるまで、戦後日本の課題を見つめ続けた写真家の足跡をぜひご高覧ください。

【作品画像】
(1)自衛隊と兵器産業(2)発作に苦しむ被爆者 中村杉松さん(3)成田空港建設反対闘争 集結する反対派
© 福島菊次郎/共同通信イメージズ


今年で4回目を迎える「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」。
立命館大学国際平和ミュージアムでは、共同企画として「WILL:意志、遺言、そして未来-報道写真家・福島菊次郎」展を平和ミュージアムと堀川御池ギャラリー2階の2会場で開催します。

福島菊次郎は、戦後、広島での取材中に出会った原爆症に苦しむ家族の姿を10年にわたり撮り続けた作品をきっかけに報道写真の世界に入り、以後、三里塚闘争、ベトナム反戦市民運動、全共闘運動、自衛隊と兵器産業、公害問題など多岐にわたるテーマで激動する戦後の日本を写真に収めてきました。2015年に亡くなるまでその活動は続き、権力に迎合しないことを信念に撮り続けた写真は、戦後の日本が歩んできた道、残してきた課題について私たちに問いかけます。

今回の展覧会では、これまで700以上の会場で展示されてきた、福島が自ら取材コメントなどを付したベニヤ製パネル写真70点を中心にご紹介します。また、ドキュメンタリー映画『ニッポンの嘘 報道写真家 福島菊次郎90歳』(2012年)も同時期に上映予定です。

反骨の写真家・福島菊次郎の足跡を、この機会にぜひご高覧ください。

※この展覧会は「KYOTOGRAPHIE2016」のメインプログラムです。
 

【同時開催】堀川御池ギャラリー会場

堀川御池ギャラリーでは、平和ミュージアムでの展示へと繋がるダイジェスト版として、約30点の作品を展示します。

会期:2016年4月23日(土)~5月22日(日) 11:00~19:00(月曜休館)
アクセスについてはこちら
 

福島菊次郎

1921年山口県生まれ。1961年、広島の原爆被災者たちの困窮生活を10年間に渡って取材した写真集「ピカドン ある原爆被災者の記録」(東京中日新聞)で日本写真批評家賞特別賞を受賞。以後、プロ写真家として本格的に活動を開始。『中央公論』、『文藝春秋』、『朝日ジャーナル』などの総合雑誌グラビアに発表した作品は約3,300点に及ぶ。
1982年に第一線を離れ、瀬戸内海の離島で自給自足生活を送るが、88年に病のため断念。翌89年から自作のパネルを用いた写真展を開催、全国700箇所以上を巡回した。2011年の福島第一原子力発電所事故の際は、病を押して取材活動を再開。2015年に94歳で亡くなるまで精力的に活動した。
【主な著作】『ピカドン ある原爆被災者の記録』1961、東京中日新聞/『迫る危機 福島菊次郎遺作集 自衛隊と兵器産業を告発する!』1970、現代書館/『原爆と人間の記録』1978、社会評論社/『証言と遺言』2013、DAYSJAPAN

展覧会概要

期間 2016/04/23(土) 〜 2016/05/29(日)
会場・開催場所 【2023年9月まで休館】立命館大学国際平和ミュージアム
時間 9:30~16:30(金曜日は特別展のみ19:00まで/入館は閉館30分前まで)
休館日 月曜日、4月30日(土)、5月6日(金)
5月14日(土)※臨時休館
料金 大人:400円(350円)
中高生:300円(250円)
小学生:200円(150円)
注意事項等 ※()内は20名以上の団体料金 ※上記料金で常設展もあわせて見学可 ※KYOTOGRAPHIEパスポートをお持ちの方は、特別展のみパスポート提示でご覧いただけます(常設展見学の場合は入場料が別途必要です) ※5月15日(日)は国際博物館の日のため無料公開となります
お問い合わせ TEL:075-465-8151075-465-8151
FAX:075-465-7899
ホームページ http://www.ritsumei.ac.jp/mng/er/wp-museum/

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