Exhibitions展覧会
春期特別展 樂歴代~長次郎と14人の吉左衞門~
450年前、千利休の依頼で侘び茶の精神性を表す茶碗を生み出した陶工・長次郎。その跡を継いだ吉左衞門 (常慶)から現在まで樂家には14人の吉左衞門 が代を重ねてきました。今回は長次郎から当代吉左衞門 までの歴代の代表作を紹介し、各時代・各代の個性と創造性に注目します。ぜひご高覧ください。
約450年前,村田珠光が創始し千利休によって大成された「侘び茶」。
千利休はその精神性を表す茶碗造りを一人の陶工に依頼しました。その陶工 こそが,樂家の初代である長次郎でした。長次郎が造った新たな茶碗は,後に「今焼茶碗」「聚樂焼茶碗」などと呼ばれ,人々に少しずつ認識されていきまし た。この利休と長次郎の出会いから,樂家と樂焼の歴史が始まります。
長次郎は当時,田中宗慶とその子である庄左衞門(宗味)・吉左衞門 (常慶)とともに樂焼の工房を構え,茶碗造りを行っていました。そして長次郎の跡を吉左衞門が継ぎ,またその子が吉左衞門(道入)を名乗り,樂家は脈々と 歴代がつながっていきます。長次郎を初代とし,現在の樂家は14人目の吉左衞門の代となっています。樂家歴代はそれぞれの時代を生き,決して踏襲すること なく,それぞれが己の世界を築き上げてきました。
今回の展覧会では,初代・長次郎の代表作のひとつである黒樂茶碗「面影」をはじめ,2代・常慶の黒樂茶碗「黒木」,3代・道入の赤樂筒茶碗「山人」,そして当代吉左衞門の焼貫黒樂茶碗「女媧」まで,樂家歴代の作品を展示。それぞれの時代の中での創造性に注目します。
数寄事とは好きになること。作品鑑賞の始まりも同じです。
今回の展示品の中からお気に入りの茶碗をひとつ見つけていただけたなら,それはすばらしい数寄事の始まりとなりでしょう。この機会にぜひご高覧ください。
展覧会概要
期間 | 2016/03/12(土) 〜 2016/06/26(日) |
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会場・開催場所 |
樂美術館
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時間 | 10:00~16:30(入館は16:00まで) |
休館日 | 月曜日(祝日の場合は開館) |
料金 | 大人:1,000円 大学生:800円 高校生:400円 中学生以下無料 |
お問い合わせ |
TEL:075-414-0304075-414-0304
FAX:075-414-0307 |
ホームページ | http://www.raku-yaki.or.jp/ |
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