Exhibitions展覧会

20世紀イギリスを代表する陶芸作家ルーシー・リーの没後25年を機しての展覧会です。

オーストリアの首都ウィーンに生まれたリーは、第二次世界大戦の戦火を逃れてイギリスに移住し、ロンドン郊外のアルビオン・ミューズを拠点に創作活動を開始します。工房には後に同じくイギリスに亡命していたハンス・コパ―が加わり、二人はパートナーとして創作に励みました。

リーとコパーが創作活動を始めた当時、イギリスの陶芸界ではバーナード・リーチに代表される、スリップウェアなどの伝統的な技法を再評価した素朴で重厚感のある力強い焼物が潮流でした。対してリーは薄手の生地による軽やかなフォルムを特徴とする独自の作風を確立し、その繊細で洗練された美しさは現在でも高い評価を受けています。また、ハンス・コパ―もリーの下で才能を開花させ、後に独立し独創的な造形美の作品を生み出しました。

今回の展覧会では、リーの代表的作品2点をはじめ十数点を中心に、ハンス・コパ―の作品、そしてバーナード・リーチの作品を併せて展示いたします。20世紀イギリスを代表する陶芸家たちの共演をお楽しみください。

※この展覧会は前後期制です。
【前期】2020年4月1日～7月12日／【後期】2020年9月4日（金）～12月13日
※ルーシー・リーとハンス・コパ―の作品は、前後期で全て展示替となります。
※前期期間は臨時休館となりました。後期より再開いたします。