Exhibitions展覧会

林勇気「電源を切ると何もみえなくなる事」

2016/04/05(火) 〜 2016/05/22(日)

京都芸術センター 

京都出身の映像作家・林勇気による個展。膨大な量の写真をコンピューター処理し切り抜き重ね合わせることで制作した映像作品を生み出してきた林は、今回「映像」という媒体そのものの危うさに注目。電源を切る、というリアルな環境に鑑賞する行為を通し、デジタル時代のアートのあり方を問い直します。

林勇気「もうひとつの世界003」2015年

京都芸術センターの平成28年度最初の展覧会は、京都出身の映像作家・林勇気による個展を開催します。

林はこれまで、膨大な量の写真をコンピュータに取り込み、切り抜き重ね合わせることでアニメーションを制作。作品を通し、大量のイメージを情報処理し、複雑にレイヤー化しながら、デジタル情報のなかにある記録や記憶との関係を問うてきました。しかし最近では、情報技術の「中で」記録・記憶のあり方を探っていたのが、デジタル情報とリアルな身体環境の「間で」探る方向へと変化しつつあります。

林は今回、映像という媒体そのものの危うい存在に注目。“電源を切る”という行為によってもたらされるメタ鑑賞体験を提示します。情報の仮想世界と、リアルの環境の「間」をつなぎ、時に分断する電源。そこに浮かび上がるのは、どのような問いであるのか。作家が、そして私たち自身がどのような考えを持ちうるのでしょうか。デジタル時代のアートのあり方を、原点から問い直します。
 

林勇気

映像作家。1976年京都市生まれ。1997年より映像作品の制作を始める。国内外の美術展や映画祭に出 品。自身で撮影した膨大な量の写真をコンピュータに取り込み、切り抜き重ね合わせることでアニメーションを作る。その制 作のプロセスと映像イメージは、デジタルメディアやインターネットを介しておこなわれる現代的なコミュニケーションや記 憶のあり方を想起させる。
主な展覧会に、2011年個展「あること being/something」(兵庫県立美術館)、「HUMAN FRAMES」(Kunst im Tunnel/ドイツ 、Substation/シンガポール)、2013年「あなたがほしいi want you」(WELTKUNSTZIMMER /ドイツ)、2014年 「HOME PARTY 02」(みずのき美術館/京都)、個展「林勇気 with NO ARCHITECTS 光の庭ともうひとつの家」(神戸アートビレッジセンター/兵庫)、「窓の外、恋の旅-風景と表現」(芦屋市立美術博物館/兵庫)、2015年 「アンカラ国際映画祭」(トルコ) など。http://kanyukuyuki.tumblr.com

展覧会概要

期間 2016/04/05(火) 〜 2016/05/22(日)
会場・開催場所 京都芸術センター
時間 10:00~20:00

【映像機器の電源が切れる時間】
11:00/14:30/19:45(各15分間)
休館日 会期中無休
※ただし、和室「明倫」会場は4月16日(土)~5月1日(日)の期間限定オープン
料金 無料
お問い合わせ TEL:075-213-1000075-213-1000
FAX:075-213-1004
E-Mail info@kac.or.jp
ホームページ http://www.kac.or.jp/

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