Exhibitions展覧会

作家ドラフト2016 近藤愛助『サンフランシスコに移民として暮らしていた曾祖父について(またはベルリンに移民として暮らしている私について)』/BARBARA DARLINg『BETWEEN #01』

2016/02/02(火) 〜 2016/02/28(日)

京都芸術センター 

若い才能の発掘・支援を目的とした公募プログラム「作家ドラフト」。今回は近藤愛助とBARBARA DARLINgの2人によるプランを展示します。アメリカで38年間暮らした曽祖父と自分を重ねた空間を展開する近藤と、東北の海岸を旅するカップルに鑑賞者を重ねるBARABARA、2つの展示をお楽しみください。

「作家ドラフト」は若い才能の発掘・支援を目的に行う京都芸術センターの公募プログラムです。
審査員に様々な分野の専門家を迎えることで、その独自の視点から、斬新な表現を試みる若手作家の作品を積極的に募集することを特徴としています。

今回は、アーティスト・小沢剛氏によって104点の応募から選出された、近藤愛助とBARBARA DARLINgの2人によるプランの展示を行います。

近藤愛助の展示「サンフランシスコに移民として暮らしていた曾祖父について(またはベルリンに移民として暮らしている私について)」(ギャラリー北)は、彼の曽祖父がアメリカで過ごした38年間に残した写真をコラージュし、写真や絵画、彫刻作品として構成します。また、太平洋戦争中に収容生活も経験した曽祖父と、現在移民としてベルリンで生活している自身を重ね合わせるというコンセプトで映像を制作し、再構築された過去と現在の「記憶装置」としての空間を現出させます。

一方のBARBARA DARLINgが展示する「BETWEEN #01」(ギャラリー南)は、東北の海岸を車で北上する一組のカップルを主人公に、その旅の一部始終を撮影したロードムービーのようなセミドキュメンタリーの映像作品。3日間の東北の旅を収めた映像に残された台詞は「愛してる」の一言のみ。そのたった一つの台詞が、背景となる東北の海岸にどのように響き、そして旅の目撃者となった鑑賞者は2人の旅をどのように追体験するのでしょうか。

ぜひこの機会にご高覧ください。

※BARBARA DARLINgの「BETWEEN #01」は上映時間9時間56分、1日1回(10:00~20:00)の上映となります。約1時間ごとに上映されている地点が移動していきます。詳細は展覧会の公式ページにてご確認ください。

近藤愛助

アーティスト。1980年静岡県生まれ。2008年ベルリン芸術大学造形学部美術学科マイスターシューラ―課程修了。主な展覧会に、2013年「I=Y=O=∞」(Tokyo Wonder Site Berlin, Bethanien, ベルリン)、2014年『Distant Observations, Fukushima in Berlin』〈Bethanien, ベルリン)、2015年「Reconstruction of Memories/記憶の再構築」(静岡市クリエーター支援センター)など。
http://aisukekondo.com/
 

BARBARA DARLINg

アーティスト。1981年東京生まれ。2010年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了。主な展覧会に、2011年ヨコハマトリエンナーレ2011特別連携プログラム【BankART Life3】新港村―小さな未来都市、2013年The Shiny future exhibition 2013「The HUMANISATION」(東京都美術館)、2015年第4回都美セレクショングループ展「戦争画STUDIES」(東京都美術館)など。
http://barbaradarling.com/

展覧会概要

期間 2016/02/02(火) 〜 2016/02/28(日)
会場・開催場所 京都芸術センター
時間 10:00~20:00
休館日 会期中無休
料金 無料
お問い合わせ TEL:075-213-1000075-213-1000
E-Mail info@kac.or.jp
ホームページ http://www.kac.or.jp/

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