Exhibitions展覧会

二つの部屋、三つのケース

2019/08/27(火) 〜 2019/09/29(日)

京都芸術センター 

作品と一口に言っても、すでに完成した状態で鑑賞者に提示される「作品」だけが「作品」とはいえません。この展覧会では、3組のアーティストが個展形式で10日間ずつ作品を展開。3つのケースを通じて、展覧会における多様な作家-作品-鑑賞者の関係性と、時間・場からどのように作品が生成されるのかを探ります。

作品と一口に言っても、絵画、ダンスなどのすでに完成した状態で鑑賞者に提示される「作品」だけが「作品」とはいえず、展覧会・パフォーマンスが行われている空間、その瞬間、そこに居合わせた人たちが存在すること/関わることによって、生成されるものを1 つの作品としてみることもできるのではないでしょうか。

この展覧会では、3組のアーティストが、2つのギャラリーを同時に使用しつつ、個展形式で10日間ずつ作品を展開します。3つのケースを通じて、展覧会における多様な作家-作品-鑑賞者の関係性、その関係性や時間と場からどのようにして、作品が生成されるのかを探ります。

いずれのアーティストも作品の生成をその場で行い、その生成には、わたしたち鑑賞者が展覧会という場に存在し、アーティストと時間と場を共有することが必要です。わたしたちの存在によって、またわたしたちの目の前で、作品ができあがっていく過程をぜひお楽しみください!
 

出展作家・スケジュール・内容

【ケース1:立ち会う】
関川航平「散歩られ」8月27日(火)~9月5日(木)

関川航平は、パフォーマンスや視点が移動していく緻密な文章表現などを駆使して、鑑賞者に何が伝達されるか、どのように伝達されるか、に関心を向けているアーティストです。
関川は今回の作品生成にあたり、ギャラリー北とギャラリー南の間を「散歩する」経験をもとに、紡いだ言葉とものをギャラリーに展開していきます。これらの言葉とものは、鑑賞者が関川と同様に、2つギャラリーの間を「散歩する」ことによって、「散歩られ」るのか。関川は、この作品の生成を通して、自身と鑑賞者が経験する、それぞれの時間と場およびその関係を「散歩られ」というキーワードから考察します。
 

【ケース2:選択する・決定する】
山中suplex「二つの部屋、三つのケース」9月7日(土)~9月16日(月・祝)

滋賀県大津市山中にシェアスタジオ・ギャラリーを構え、インディペンデントな場づくりを試みている山中suplex は、京都芸術センターに「山中suplex」という場を再現することを試みます。ギャラリー南とギャラリー北を「倉庫」と「工房」として使い分け、その上で、「展示」・「罠」・「整理整頓」をテーマにしたワークショップをそれぞれ3回行います。鑑賞者と時間をかけて、協働作業を行うことによって、作品を展示するという体験について、また、作品を鑑賞するという体験について示唆を与える作品の生成を試みます。

※ワークショップの詳細は下記の「CHECK POINT」枠をご確認下さい。
 

【ケース3:演じる】
タカハシ 'タカカーン' セイジ「京都レクリエーションセンター~施設のための試演~」
9月20日(金)~9月29日(日)

タカハシ ‘タカカーン’ セイジは、人間がただその場所に存在しているということや人間同士の関係性に着目し制作活動を行っているアーティストです。本展において、タカハシは、鑑賞者や監視スタッフたちと場を共有し、ただ存在すること=「すごす」ことを試みます。さらに、タカハシは、この試みを一種の「レクリエーション」として捉えており、「すごす」経験をともにする人たちと、適宜「やってみたいことをやってみる時間」を設けます。そして、日々の展示の終わりには、「試演会議」を行い、他者に伝えていくことが難しい「すごす」経験をお互いに伝えていこうとすることを試みます。

展覧会概要

期間 2019/08/27(火) 〜 2019/09/29(日)
会場・開催場所 京都芸術センター
時間 10:00~20:00
休館日 9月6日(金)、9月17日(火)~19日(木)
※「二つの部屋、三つのケース」展(北・南ギャラリー)のみ、上記日程にて休廊となります。
※京都芸術センターの他施設は上記日程も開廊・営業しております。
料金 無料
お問い合わせ TEL:075-213-1000075-213-1000
FAX:075-213-1004
E-Mail info@kac.or.jp
ホームページ http://www.kac.or.jp/

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