Exhibitions展覧会

作家ドラフト2012 Artist Draft 2012 潘逸舟《海の形》展 / 小沢裕子《ある小話》展

2012/02/04(土) 〜 2012/02/26(日)

京都芸術センター 

若い才能の発掘・支援を目的とした公募展「作家ドラフト」。潘逸舟・小沢裕子の二人のえい像・インスタレーション作家による個展を開催します。両者は出発点や表現こそ違うものの、ともに「自己」を問い、「個人という形」を再発見することを試みています。新進作家それぞれの展示にご期待ください。

「作家ドラフト」は若い才能の発掘・支援を目的に行う京都芸術センターの公募プログラムです。
審査員に様々な分野の専門家を迎えることで、その独自の視点から、斬新な表現を試みる若手作家の作品を積極的に募集することを特徴としています。
今年の審査員は劇団チェルフィッチュを主宰する岡田利規。劇作家としてはもとより、近年では小説の分野でも高い評価を得ています。

今回は昨年2011年の展示プラン募集で集まった115件の応募の中から選ばれた、潘逸舟・小沢裕子の二人の作家による個展を開催します。

潘逸舟はこれまで、自身の出生や生い立ちを背景に、映像やインスタレーションを用いて、「個
人」という存在への疑問を起点とした創作活動を手掛けてきました。
今回の展覧会では、海という場所と「故郷」という言葉の持つ感覚の関連を探る作品や、新作インスタレーションを展示します。

一方の小沢裕子は、ウェブから入手した映像に自身で創作したテキストを付け、自分と他者や、「見る/見られる」の関係をテーマにした作品を主に制作しています。
映像の中で鑑賞者と登場人物の意識が混ざり、「見る/見られる」の関係をあいまいにします。やがて字幕までが作品から自立し、鑑賞者に語りかけます。そうした中で作品と退治する鑑賞者の意識が改めて浮き彫りになります。

二人は出発点こそ違うものの、ともに「自己を問う」作家であり、それぞれの作品の中で「個人という形」を再発見することを試みています。

審査を担当した岡田利規は以前、「わたしは自分の作品が主観的なものを起点としたものだと思う」と語っています。
作家二人の展示プランは、ともに「自己」を出発点とすることで、岡田氏の作品に対する意識と確か
に交差しています。

「それぞれの「主観」をもとにした作品から何が生まれるのか。ご期待下さい。

かたやコンセプトが明快で、説得力も申し分ないもの。
かたや、それがユーモアかどうかさえ果てしなく微妙な、そのぶん魅了されずにいられないセンス。
二つを並べ置いたとき見たときに何が起こるか、計算もできません。
ただ、「何か」は起こるでしょう。それを期待しています。

2012年度審査員:岡田利規(劇作家・小説家/劇団チェルフィッチュ主宰)

展覧会概要

期間 2012/02/04(土) 〜 2012/02/26(日)
会場・開催場所 京都芸術センター
時間 10:00~20:00
休館日 会期中無休
料金 入場無料
お問い合わせ TEL:075-213-1000075-213-1000
FAX:075-213-1004
E-Mail info@kac.or.jp
ホームページ http://www.kac.or.jp/bi/924

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