Exhibitions展覧会

はちみつが大好きなくまのプーさんと、コブタのピグレット、トラの子ティガーといった仲間たちが“100エーカーの森”を舞台に繰り広げる物語「くまのプーさん」シリーズ。
この物語は、1926年にイギリスの劇作家アラン・アレクサンダー・ミルンが息子のクリストファー･ロビンのために、彼が大切にしていたくまのぬいぐるみを主人公に書いたものでした。
作品は発表当時からひろく人気を集め、多数の言語に翻訳され現在も世界中で読まれています。

その読者の一人に、ウォルト･ディズニーがいました。子煩悩な父親だった彼は、子どもたちによく本を読み聞かせていましたが、「くまのプーさん」もそのひとつでした。ウォルトは愛娘のダイアンがこの物語をどれほど心から楽しんでいるのかを感じていました。そして彼は、「くまのプーさん」の映像化を試みたのです。

さまざまな困難を経て、ウォルトは1961年に作品の映画化権を獲得。その後5年の歳月をかけた努力の末、最初の中編アニメーション映画となる「プーさんとはちみつ」を世に送り出しました。現在も、くまのプーさんと仲間たちはディズニー映画を代表するキャラクターとして愛され続けています。

今回の展覧会では、ウォルト･ディズニースタジオ（アメリカ・カリフォルニア州バーバンク）をベースとする「ウォルト･ディズニー・アーカイブス」のコレクションより、「くまのプーさん」関連資料約350点を一堂に公開。セル画をはじめコンセプト･アートや模型（マケット）、フィギュアなどの貴重な品々により、「くまのプーさん」の世界をご紹介します。