Exhibitions展覧会
写真展 「木村伊兵衛 パリ残像」
戦後日本を代表する写真家・木村伊兵衛。1954年に初の渡欧を果たした彼は、カルティエ・ブレッソンやロベール・ドアノーといった世界的写真家と親交を深め、生きたパリの町並みや人々の営みを開発間もない貴重な国産カラーフィルムに納めました。今回はそのなかから約130点をご紹介します。
戦後間もない日本では海外渡航がきわめて難しく、芸術の都パリは遠い遙かな夢の世界でもありました。
1954年(昭和29年)、初めて念願のヨーロッパ取材が叶った日本を代表する写真家のひとり・木村伊兵衛は、ライカのカメラと当時開発されたばかりの国産カラーフィルムを手に渡仏します。
パリで木村は、写真家アンリ・カルティエ=ブレッソンと親交を深めます。そしてブレッソンの撮影ぶりを見て大いに刺激され、自身も積極的にパリを撮影しました。翌年、再び訪れたパリでは、写真家ロベール・ドアノ-と一緒にパリ祭を撮影して回りました。こうして彼は生きたパリの街並みと、下町の庶民のドラマを見ることができたのです。
木村伊兵衛の作品のなかでもとりわけ異色なカラー表現されたパリは、撮影後半世紀を経て、アルル国際写真フェスティバルやパリ市庁舎写真展などで紹介され、あらためて国際的な評価を受けることになりました。
今回の展覧会では、約130点のカラー作品から往時のパリの魅力をご覧いただきます。
木村伊兵衛
1901年東京生まれ。幼少時から写真に興味を持ち、1922年には自宅に写真館を開業。1930年、念願のライカ(ドイツ)製カメラを入手し、花王石鹸の広告部門でプロ写真家としての活動を開始。雑誌『光画』に発表した東京の下町のスナップショット、「ライカによる文芸家肖像写真展」で頭角を現し、以後、「ライカ使いの名手」として戦前・戦後を通 じて活躍しました。1950年には日本写真家協会初代会長に就任。アマチュアの指導者としても熱心に活動したほか、同時代を代表する写真家・土門拳とともに「リアリズム写真運動」を推進しました。
1974年没。翌年にその名を冠して創設された木村伊兵衛写真賞は、現在では“写真の芥川賞”と呼ばれ、新人フ写真家の登竜門として数多くの著名写真家を輩出しています。
展覧会概要
期間 | 2016/04/01(金) 〜 2016/04/24(日) |
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会場・開催場所 |
美術館「えき」KYOTO
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時間 | 10:00~20:00(入館は19:30まで) |
休館日 | 会期中無休 |
料金 | 一般:900円(700円) 高校・大学生:700円(500円) 小・中学生:500円(300円) |
注意事項等 | ※( )内はエムアイカード、JR西日本グループ会社カード(一部除く)をお持ちの方、ICOCA、Suica、PASMO、TOICA、manaka、SUGOCA、はやかけん、nimoca、Kitacaでお買いあげの方、前売および10名さま以上の団体、「障害者手帳」をご提示いただいたご本人とご同伴者1名さまの料金です。 ※高校生以上の学生の方は、学生証のご提示をお願いいたします(学生証がない場合、一般料金となります) |
お問い合わせ |
TEL:075-352-1111075-352-1111
※ジェイアール京都伊勢丹大代表 |
ホームページ | http://kyoto.wjr-isetan.co.jp/museum/ |
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