Exhibitions展覧会
ダイアン・クライスコレクション アンティーク・レース展
ヨーロッパでは王侯貴族の富と権力の象徴として愛されたレース。特に職人たちの超絶技巧が生み出した「アンティーク・レース」は現代では再現できない美しさを持っています。この展覧会では鑑定家でコレクターのダイアン・クライスさんのコレクションから16~19世紀に作られたアンティーク・レースをご紹介します。
ヨーロッパの歴史上、レースは常に重要な価値を持ってきました。王侯貴族たちは自らの富と権力の象徴として、単なる豪奢な装飾品の域を超えた特別な価値をレースに見出してきたのです。それは彼らが肖像画などに描かせた精緻なレース表現からも見ることができます。
しかし、熟練した職人たちが長い時間をかけて手作業で生み出した、いわゆる「アンティーク・レース」の技術は、今ではほとんど失われてしまいました。現在では機械織りによる安価なレースが主流になり、インテリアやファッションシーン等に多用されていますが、かつてヨーロッパの人々を魅了した高度な技術による芸術品は、機械ではいまだに再現することができません。我々が今目にするレースとは一線を画す、超絶技巧で作られた芸術品「アンティーク・レース」から、日本における中近世ヨーロッパの華やかなイメージをご覧いただけることでしょう。
この展覧会では、アンティーク・レースコレクターで鑑定家のダイアン・クライスさんの数万点におよぶ膨大なコレクションの中から、ハンカチーフやカラー、タイなど16世紀~19世紀のレース全盛期の品々を、そこに表されたモチーフやレースの用途、ゆかりの人物など、単なる技法の説明に留まらない網羅的な構成でご紹介します。熟練した職人たちの高度な手仕事をご堪能ください。
ダイアン・クライス
1954年ベルギー・アントワープ生まれ。アンティークレース鑑定家・コレクター。レース職人でコレクターであった祖母の膨大なレースコレクションに囲まれて育つ。幼少期から祖母のコレクションの制作年代や時代背景を調べており、より正確な鑑定のため1980~85年に世界有数のアンティーク・コレクションをもつイギリスのヴィクトリア&アルバート美術館で学ぶ。2005年、日本国際博覧会(愛知万博)でのベルギー館プロデュースを手掛けたことを機に日本に移住。現在、日本を拠点にアンティークレースの蒐集・研究、講演を行っている。
展覧会概要
期間 | 2018/05/18(金) 〜 2018/06/03(日) |
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会場・開催場所 |
美術館「えき」KYOTO
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時間 | 10:00~20:00(入館は19:30まで) |
休館日 | 会期中無休 |
料金 | 一般:800円(600円) 高・大学生:600円(400円) 小・中学生:400円(200円) |
注意事項等 | ※()内は障碍者手帳をご提示の方とご同伴者様1名の料金です |
お問い合わせ |
TEL:075-352-1111075-352-1111
※ジェイアール京都伊勢丹大代表 |
ホームページ | http://kyoto.wjr-isetan.co.jp/museum/ |
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