Exhibitions展覧会

澤乃井 櫛かんざし美術館所蔵 櫛・簪とおしゃれ -粋に華やかに、麗しく-

2013/12/21(土) 〜 2014/02/23(日)

細見美術館 

かつて日本女性のアクセサリーといえば櫛やかんざしでした。この展覧会では澤乃井櫛かんざし美術館が所蔵する江戸~昭和までの櫛・かんざしを中心に約300点を展示。ポーラ文化研究所所蔵の浮世絵や細見美術館の近世絵画・工芸品コレクションと共に、昔の人々の「おしゃれ」の世界をご紹介します。

【作品画像】(1)鷺蒔絵櫛(2)渦巻蒔絵櫛(3)梅花漆絵象牙櫛 (全て 澤乃井 櫛かんざし美術館蔵)

日本酒「澤乃井」などを製造している東京の酒造メーカー・小西酒造が運営している「澤乃井 櫛かんざし美術館」。ここには、江戸から昭和の作品を中心に、約4,000点の櫛・かんざしコレクションを所蔵しています。
今回はその中から選りすぐった作品を中心に、約270点の展示品で日本人が培ってきた美意識の有様、装飾工芸の技巧と変遷をご紹介します。

江戸時代、女性たちの代表的なアクセサリーといえば櫛やかんざしといった髪飾りでした。それ以前は垂髪と呼ばれる髪を下ろしたスタイルが一般的だったため髪飾りはほとんどありませんでした。しかし、江戸時代も中ごろになると、女性たちは髪を結い上げるようになり、様々な髪型が生まれるとともに様々な髪飾りが作られるようになりました。

黒髪の美しさを演出する髪を梳く櫛、束ねた髪をとどめるかんざしは、髪型の変化と共に、実用的なものから装飾的なものが好まれるようになり、多くの流行も生まれました。
江戸後期になると、絵画や工芸品のように作家の銘が入れられるようになり、蒔絵や彫刻など様々な職人たちがより粋で洒落たものを作ろうと腕を競い合うようになります。中でも、江戸琳派の祖・酒井抱一の下絵による工芸品を多く制作した原羊遊斉の銘が入ったものは非常に人気を集め、一種のブランドのようになっていました。
素材も多彩で、今回の展示作品も木や象牙、べっ甲、金銀、ガラス、水晶、珊瑚などで作られています。また、装飾モチーフも四季の植物や風景、物語の場面や吉祥文様など多種多様であり、日本人のデザインと技術力が小さな中に凝縮されています。

展覧会ではポーラ文化研究所所蔵の浮世絵や、細見美術館所蔵の近世絵画・工芸品も、関連作品として併せて展示します。人々の「おしゃれ」を楽しむ心が生み出した、粋で華やかな美の世界をご覧ください。

展覧会概要

期間 2013/12/21(土) 〜 2014/02/23(日)
会場・開催場所 細見美術館
時間 10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日 月曜日(ただし12/23、24は開館)、年末年始(12/25~1/2)
料金 一般:1,000円(800円)
学生:800円(600円)
お問い合わせ TEL:075-752-5555075-752-5555
FAX:075-752-5955
ホームページ http://www.emuseum.or.jp

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