Exhibitions展覧会

岡崎和郎・大西伸明「Born Twice」

2015/11/21(土) 〜 2015/12/06(日)

京都市立芸術大学 ギャラリー@KCUA(アクア) 

彫刻家・岡崎和郎と美術家・大西伸明による2人展。3回目となる今回は、表現の異なる2人の作品を1つの空間に展示し、独自性を浮かび上がらせ、オブジェによる表現の深さと広がりを提示します。タイトルの通る、一度作り出されたものがオブジェとして生まれ変わる「2度目の生」を感じてみてください。

彫刻家の岡崎和郎(1930年生まれ)と美術家の大西伸明(1972年生まれ、本学美術学部准教授)による2人展です。

岡崎は従来のオブジェ思想で見落とされたものを補うという「御物補遺(ぎょぶつほい)」の思想を 1963年に確立し、多様な素材と方法で数多くのオブジェを制作して、戦後日本美術の歴史で重要な位置を占めてきました。一方の大西は、版画技法を出発点として、大小様々な日常の物体を樹脂によって型取りして彩色し複製する作品で知られています。

これまで、岡崎と大西は、2011年と2013年に 2人展を開催してきました。40歳以上年の離れた 2 人の作家は、オブジェに対する感心や、型取り、マルチプル、複製・再生産といった問題を共有しつつも、その制作方法は大きく異なります。

今回、岡崎はHISASHIシリーズを、大西はVacuumシリーズを展示します。2人の作品を1つの空間に展示することで、それぞれの作品の独自性が浮かび上がると同時に、オブジェによる表現の深さと広がりが明らかになるはずです。
副題のBorn Twiceは、「2 回生まれること」を意味します。一度作りだされたモノが、再びオブジェとして生まれることを指しています。そこには芸術の創造性にある再生の力が働いています。

本展覧会では、作品の展示に加えて 2人のオーラル・ヒストリーの映像を上映します。時代とともに新しい解釈を生み出す「資源としての芸術」という視点から 2人の作品を捉えるためです。本展が岡崎和郎と大西伸明という 2人の作家による独特なオブジェの世界を紹介すると同時に、資源としての芸術について考えるきっかけにもなればと考えています。
ぜひご高覧ください。
 

岡崎和郎

1930 岡山市に生まれる
1955 早稲田大学文学部芸術学専攻美術専修卒業
1954 早稲田大学文学部大学院美術史専攻(~56)
現在 東京に在住

【近年の主な個展】
2010 「岡崎和郎展 補遺の庭」神奈川県立近代美術館 鎌倉
    「岡崎和郎 補遺としての写真」横田茂ギャラリー(東京)
2011 「岡崎和郎―図書館プロジェクト」世田谷区立玉川台図書館(東京)
    「岡崎和郎 富士見定規を中心として」横田茂ギャラリー(東京)
    「岡崎和郎展『一節一葉』」ギャラリエ・アンドウ(東京)
2012 「岡崎和郎 物物語考 - 虫の知らせ - 」横田茂ギャラリー(東京)
2013 「岡崎和郎 心・棒・考」横田茂ギャラリー(東京)
2014 「岡崎和郎 絵葉書富岳三十六景考」横田茂ギャラリー(東京)
2015 「岡崎和郎 ピート・モンドリアンのいま」横田茂ギャラリー(東京)
他多数

大西伸明

1972 岡山県生まれ
1998 京都市立芸術大学大学院美術研究科版画修了
2013 五島記念文化賞 美術部門 平成24年度新人賞(五島記念文化財団)、ドイツ研修

【近年の主な個展】
2010 「新しい過去」MA2Gallery 、東京
2011 「大西伸明展」ジョージア・シャーマンプロジェクト、カナダ・トロント
     「UNTITELED」兵庫県立美術館
2013 「Red is Gray」CAPSULE 、東京
2015 「Vacuum 」ギャラリーノマル、大阪
    「ソノモノ」 MA2gallery 、東京
他多数

展覧会概要

期間 2015/11/21(土) 〜 2015/12/06(日)
会場・開催場所 京都市立芸術大学 ギャラリー@KCUA(アクア)
時間 11:00~19:30(入場は18:30まで)
休館日 11月24日(火)、30日(月)
料金 無料
お問い合わせ TEL:075-253-1509075-253-1509
E-Mail gallery@kcua.ac.jp
ホームページ http://gallery.kcua.ac.jp/

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